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裏アカ男子とオタクくん(終)

 それから僕は滝と一週間に一度、セックスをする仲になった。  誰にも知られない特殊な趣味に優越感を覚えていた滝だったらしいけど、裏アカを消しもせず使っている辺り、完全に誰にも知られない趣味であるというのは嫌なようだ。僕に真っ先に新しいセクシーランジェリーを見せてきては、それを使ってセックスをしたいとねだってくるようになった。  どうやら以前からだったらしいのだけど、体育のない日なんかは学校にも着てきていたようだ。放課後にこっそり見せてきては、裏アカに載せる為の写真撮影を手伝うように云ってくる。相変わらず、滝にとって、僕は使うべき下僕であるらしい。けれども、僕としてはフォロワーよりも先にゆうみなちゃんの最新画像が見られるのだから、文句を云う筋合いがない。街に繰り出す滝と一緒になって、方々でこっそり奴のエッチな写真を撮影している。  そうそう、ひとつだけ、大きく滝が変わったことがあった。  僕のことを小山内と呼ぶようになったのだ。  身体の関係が出来たことで、オタクくんと呼ぶのが躊躇われるようになったらしい。僕としてはようやく人権が認められたみたいで有難い限りだけれども、滝の仲間たちはいきなりの滝の心変わりに驚かずにいられなかったのだろう。何があったんだと滝に詰め寄ったりしていたけど、良かったんじゃない? と、委員長の尾口が口にすると、それもそうかと頷いてそれっきりとなった。  なんだかんだで単純な連中なのだ。 「おい、小山内。帰るぞ」 「うん。ちょっと待ってて、滝」  今日は金曜日。滝とセックスをする日だ。  クラスの半分も教室を出ていない内に声をかけてくる辺り、滝はこの一週間に一度の逢瀬を相当に愉しみにしてくれているようだ。いずれは学校でセックスなんてことも出来るかなあ。そんな未来の夢を脳裏に思い描きながら、僕は滝に肩を並べて学校を後にした。

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