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第1話 新しい掟。
大海賊キャプテン・セシルは悲しみに暮れていた。
何故悲しんでいるのかというと、それはつい先程までの大嵐のせいだった。
海での大嵐は大変荒れる。
そして今回は今までにない規模の大嵐だったため、部屋が大惨事となっていた。
セシルが大海賊と呼ばれるようになってからはシャドウ(影武者)を表に出していたので、指示以外することもなく大抵部屋に籠もるか日向に出ない大処理をこなすか。
要するに船内の自室で過ごす日々が多く、そして部屋で生活すれば物も多くなる。
そして数時間前この大嵐に見舞われたのだ。
「っ俺のデスクが……!!」
セシルの実家から盗むように持ってこさせたアンティークのデスクが見るも無惨な形に割れていた。
使えそうなのはベッドと愛用の椅子くらいで、あとは備え付けのクローゼットは問題ない様子だ。
「これでセシルの部屋が綺麗になるわね」
覗き込むように部屋を眺めるシルビーはとてもご機嫌のようだった。
「……」
「今回のことで学べたじゃない。船が大きければ揺れないっだろうという考えは捨てるのね」
確かに海での大嵐で学んだセシルは、船内を改める覚悟をした。
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