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第2話

「レバンテイン様。見回りのお時間です」  街の治安官。レバンテイン・カイゼン。雪豹族。切れ長の蒼瞳と白い髪に黒い斑ら模様。見た目は怖いが、不器用寡黙なだけで、誰よりも仲間思いで優しい治安官のリーダーである。鍛錬をしていたレバンテインを、部下の赤猫族。副リーダー。サテラが呼びにきた。 「分かった。着替えてくる」  雪の季節が年の半分を占めるこの国は、犯罪が周辺諸国の中で1番多い国である。スリや殺人。そのため治安官が毎日見回りを行っていた。 「午前は変わりはないか」 「ありません」 「午後の見回りに行くぞ」  午前は北側。午後は南側。この国の領主様のいる屋敷や、国でお金をたくさん持っている富裕層が住む地域が南側だ。貴族である治安官が見回りを行う。 「変わりはなさそうですね」 「いや」 レバンテインは横を走り去ろうとした子どもを、足をサッと出して転ばせた。 「確認しろ」 「はい」  子どもの懐から宝石が落ちた。 「連行し……」  レバンテインの目に微かに茶色の何かが見えた。子どもをサテラに任せ、少し先に行き、雪が不自然に盛り上がった場所を掘る。 「猫か」  寒さに震える小さな体。微かに息がある。連れ帰れば助かるかもしれない。耳がピクピク動いている。レバンテインは猫を優しく抱き上げて、上着を脱いでくるんだ。抵抗されることはなかった。元気がなかっただけかもしれないが。 「レバンテイン様。それは」 「息がある。一緒に連れで行く」  サテラはレバンテイン様が、可愛い猫を抱いている姿が、似合わないなと思っていた。

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