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「⋯⋯本当に夏生と一緒にお祭り行けて嬉しい。誘ってくれてありがとう」 「急に改まって言われるとなんか恥ずいな⋯⋯」 「そういうところも可愛い⋯⋯」 「だから! 可愛いって言うなし⋯⋯っ」 顔が熱くなるのを感じつつも誤魔化すように、次にわたあめを頬張っていると続けて言った。 「夏祭りに誘ってくれた時も、好きだと言われた時もそうだけど、恥ずかしそうに顔を赤くして、口ごもっているかと思えば、急に勢いで言うものだからびっくりしちゃうけど、でもそれを埋め尽くされちゃうぐらい好き、可愛いって思える。それが夏生の魅力。僕だけしか知らないところ」 穏やかな笑みを湛えたままそう言う。 凪は普段から波風が立たない海のように穏やかに微笑んでいる。そんな表情だけれども、自分に対する好きがその言葉と共に伝わってくる。だから胸が痛いほど高鳴ってくる。 俺も、好きだ。 そうストレートに伝えたいが、生憎その言葉を口にするのは恥ずかしく感じてしまい、なかなか言えない。 「夏生、わたあめくれない?」 「あっ? ああ、いいけど──⋯⋯っ」 言葉が凪の唇によって途切れてしまった。 瞳孔が揺れる中、やや遠くで花火が上がり、人の歓声が聞こえてくる。 すぐに離れた凪に目の前で起きたことがすぐに理解ができず、あんぐりと口を開けてしまっていた。

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