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ぼくは聖者さまとセックスする(1)
ついに成人した。
街のはずれにひっそりと建つ教会の前で、ぼくは喉に溜まった唾を飲み込んだ。
今日からぼくは瘴気に耐える必要がなくなったのだ。嬉しい。そう思いながら、教会の中に足を踏み入れる。
建物通りの小さな礼拝堂。正面のステンドグラスが綺麗だ。その真下に、この教会を管轄する聖者さまが立っている。
他には誰もいない。ぼくは落ち着かなさに周囲を見回した。それが可笑しかったのだろう。くすくすと笑いながら聖者さまがぼくに声をかけてくる。
「ようこそ、我が教会へ。本日はどういったご用件ですか」
年齢は三十歳ぐらいだろうか。黒髪黒目に褐色の肌。すっと筋の通った鼻に、浮き立つ桃色の口唇が印象的な青年。ぼくからしたら、聖者さまはちょっと歳の離れたお兄さまといった風貌だ。
「あの……」
ぼくは聖者さまの元に歩んで行き、その足元に跪いた。
「本日成人しましたドゥルクゥです、聖者さま。どうかぼくにお慰みをお与えください」
両親に教わった通りの台詞を吐く。瞬間、ぼくを見下ろす聖者さまのお顔が優美さに彩られた気がした。
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