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最終話
葡萄月二十九日(水の日)
今、私は王子の寝顔を眺めながら、この日記を書いている。
最高の一日だった。
どうやら王子は私の懸念通りに売り飛ばされると思っていたようだ。気が気でない一日を過ごしていたらしく、私が今日こそあなたを抱くと告げると、驚いたような、それでいて嬉しそうな表情を浮かべて涙ぐんでみせた。
お陰でベッドインはスムーズだった。
手枷と足枷を外しての性行為。部屋の外には私兵を立たせてはいたが、自由に動けるようになるとは思っていなかったのだろう。王子はこちらの想像以上に積極的に私との性行為に励んでくれた。
乳首を吸えばよがり、アナルを舐めれば身悶える。ついでと私のペニスをしゃぶらせてみれば、思いがけず嬉しそうに頬張ってくれたものだ。ここまで王子が私との性行為を愉しんくれるとは思っていなかった私は、いつも以上に彼を可愛がった。それは性行為を終えた王子が直ぐに眠りに就いてしまうまでに。
あの感じ易い胎道にもペニスを挿入した。
無論、挿入しただけではなく、三度に渡って精子を注ぎ込んでもいる。
当然ながらその時ばかりは王子も抵抗する様子をみせたが、私にはあなたの子供を育てる覚悟があると告げると、私がシス族の情報を知っていることに気付いたのだろう。その上で黙っていてくれたのだと理解したようだ。感謝の念を伝えてきた王子は、胎道への射精を許してくれたばかりか、最後には自ら私の上に跨って腰を振ってくれもした。
堪らない。
性行為を終えた後になってはしまったが、ペニスリングもしっかりと王子の男性器に嵌め込んだ。
これでもう彼は私のものだ。
今日の食事はフルコースだ。
王子の為に用意した最高のフルコース。シス族の伝統的な料理を揃えたテーブルには、流石の王子も涙を流していた。
明日からはこれが日常になるのだ。そう思うと感慨深い。
しかしいざ日記にしてみると素っ気ないものだ。これではただの記録ではないか。もっと私に文才があれば、王子とのめくるめく初夜を情緒たっぷりに記せたものだが。
まあいい。
いずれ暇が出来た時に挑戦してみることにしよう。
では、おやすみ。私のサルファ王子。
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