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魔法じゃないもの 6

魔法使いが羨ましくて、そうはなれない自分がずっと妬ましかった。 魔法さえあればとどんな大人も口にする。 どんなにペーパーテストの点数がよくたって、家の責務を自分なりに全うしようと駆け回ったって。 魔法さえあれば、で無碍にされる。 どうしてダメなんだろう、何がいけないんだろう。 魔法がなくたって出来る事はたくさんあるのに。 魔法なんかなくたって、上手くやれるようになるんだと。 子どもの頃はそうやって思っていたのに。 大人になればなるほど、上手く出来ればできるほど。 魔法さえあれば、と。 魔法さえあれば。 魔法さえあれば。 いつからか。 魔法に囚われていたのは。

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