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深雪
一連の光景を見ていた第1連隊の3人は恐る恐る律人に話しかけた
「せ、せんせ?ガイディング完了?彼のほっぺがほんのり赤くなってますし成功ですよね?」
「何か俺たちでやれることってあります?」
「唇、大丈夫ですか?四ノ宮先生」
床に散らばった機械を拾い鷹也が尋ねると律人は頷き
「大丈夫です。ガイディングは、、フル充電…とはいきませんでしたが生命維持に必要な程度には回復しています」
「四ノ宮せんせでも完全復活しないとかあるんですね、なんていうか自分がガイディングした時もあまり手ごたえ感じなかったですけど、、」
「私も人間です。完璧ではありませんよ」
「いやいや、優兎さんの上をいくハイスペック様が何を言ってるんすか」
「ハイスペックね…」
(一般人よりは優秀と自分でも思っていたが…中途半端にガイディングを終えるのは初だ。異例のことゆえ研究をせねば)
机へと律人は歩いていきノート型パソコンを手にし、ベッドの近くへと戻ると文章を打ち込み
「ここまでガイディングに拒否の強いセンチネルははじめてです」
「候補生にと思って連れて来たんですが候補生に配属は厳しいでしょうか?」
「いまの状態で任務に就くのは…しかし、配属自体は可能です」
「では登録をお願いしても?」
「承りました。が、健康診断もろもろ手をやきそうですね」
「手が必要なら命令ください。押さえるくらいなら俺らでもできますから。鯨 いけるよな?」
「え、、ちょ…遠慮しても、、」
「鯨」
「う。はいはい分かりました。連隊長殿のご命令とあらばこの鯨、傷だらけになる覚悟で努めます」
「よし、よく言った。優、サポート頼めるか?」
「え?自分必要です?ぶっ飛ばされる自信ありますよ」
「押さえるサポートじゃない。俺と鯨が能力を使った場合、お前の能力が必要だ」
「そういうこと。ok」
「別に3人とも医務室内にいなくても構いませんよ?人が多すぎると彼の緊張感が増しますから。とは言え万が一を考えて医務室横の準備室にでも控えてていただけると助かりますが」
「分かりました。いつやりましょう?」
「んー、、今すぐと言いたいところですがあなた方が疲労で潰れても困るので明日で」
4人が話している最中、深雪は居心地悪そうにそわそわと体を揺らし両腕を組みまわりを見渡していた
(ここはどこ?病院みたいな感じだけどなんか怖い、、)
落ち着きをみせない深雪の姿を見、その肩口でシマエナガがぷるぷると恐怖に震えているのが見えて律人は思わず笑いそうになったがこらえた
「…く……」
(彼のスピリットアニマルは可愛すぎか?まずいな。破顔してしまう)
にやけた顔を悟られないように慌てて伊達眼鏡をかけるとタイピングを再開した
「君の名前は?」
「名乗る必要有る?自分から名乗るべきじゃない?」
つんけんと名乗りを深雪が拒否すると、律人は白衣の内ポケットから名刺を取り深雪に見せた
「しのみやりつとと読みます。歳は30ちょうど。ここ、特殊能力及び異形研究施設の医師でバースはガイドになります。君は?」
律人に丁寧に挨拶をされるとつまらなさそうに深雪はつぶやいた
「しらとりみゆき。白い鳥に深い雪。この間成人した。バース?とかはよく分からない。ここに拉致った理由は?」
「君、、深雪くんがセンチネルだから」
「なるって言った覚えないけど?」
「なりたい、なりたくないで決まるものでは無く男性女性のような性質です。習いませんでしたか?」
「怖い話だったってこと以外覚えてない」
「怖い?」
「能力を使いすぎると最悪死ぬとかは聞いた覚えがある。そんなものにオレはなりたくない」
「もうすでに貴方はセンチネルです。他人より五感が優れているはずです。いわば神さまからのギフトです。受け入れなさい」
「そんなのいらない。やめる」
ついっとふてくされて深雪はそっぽを向いた
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