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深雪と四ノ宮律人 2
連隊長の鷹也は腕に抱えていた少年をそっと医務室のベッドへと横たえ、ベッド横のモニターを装着していった
副隊長鯨 は、腕組みをし右足裏を壁につけて壁にもたれ様子をうかがい
ガイドの優兎はおびえながら両手をもみ、その横についた
鯨と優兎には目もくれず律人 はモニターの波線を凝視し
「酷い波形ですね、、熱は?」
「いま…」
深雪の脇に体温計を挟み、数秒後確認する鷹也は顔をしかめ
「31.9です」
「…低すぎる」
(酷い低体温症だ。死んでしまう…っ)
内心慌てながらも、その素振りを見せずに律人は落ち着いた動作で引き出しから電気毛布を出し、深雪にかぶせ
(すぐに粘膜ガイディング(キスやセックスなど粘膜を介したガイディングのこと)を行わなければ)
手早く長い髪を手首にかけていたゴムで結い、眼鏡をベッドサイドに置くとベッドに右足をかけ上体を曲げて右手で深雪の顎を掴み後屈させた
「悪く思うなよ?少年」
軽い謝罪をすると律人は少年の唇に唇を合わせ
(ガイディング開始…死なないでください)
「…」
慎重に少しずつ深雪の体内へとエネルギーを送り込んだ
(いつもならこのあたりで完了するのに手応えが、、もっと高濃度に接触が必要か?)
律人はさぐるように舌で深雪の唇をなぞり、深雪の口唇間にその舌をすべりこませると更なるエネルギーを送った
数秒後、深雪の頬に赤みが戻ると深雪はうっすらと目を開けた
(あたたかい…もっと欲しい)
本能的に深雪は律人の舌を追いかけ絡めるとだんだんと意識がハッキリしてきて自分がしている行動に気づき我にかえり
「…っ」
(オレ、、何してっ)
深雪は勢いよく両手を伸ばして律人を退かそうと試みたがまだ体に力が入りきらず、困った深雪は律人の上唇を軽く噛んだ
「……ッい…」
瞬間的に深雪から唇と右手を離ししかめ面になり、にじむ血を拭い
「やりましたね、、」
つぶやきながら、深雪を見ると先程よりも濃くなったシマエナガが威嚇するように両羽を振り上げ律人を睨んでいた
その光景に律人は表情を和らげ
(小さな羽で威嚇している…可愛いらしいじゃないか。それはさておき回復が不十分だ)
「なかなか癖のある子のようですね?きみ」
子と言われカチンときた深雪は勢いよくベッドに立ち上がり拳を振り上げ
「子って!成人してんだけどっ、あんた何様だよ?いきなり気絶している人間にキスとかふざけてんの?!」
「落ち着きなさい。今のはガイディング、ただの人命救助です」
「誰も頼んでないっ」
「落ちる。とりあえず座りなさい。まだ回復途中だから危ない」
律人が手を伸ばし深雪を座らせようとすると深雪は驚いて後ずさりし、バランスを崩してベッドに尻もちをついて倒れこみ暴れて体につけられていたモニター類を投げ飛ばし叫んだ
「触んなーっ。き、気持ち悪いっはじめてだったのにっ」
「あ、ちょ……っ」
(参ったな)
深雪の強い拒否に律人は両手をあげて“触らない”と示し、その仕草を見た深雪はふーふーと荒く息を吐きながら暴れるのをやめた
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