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1発、夜の街の中に銃声が響く。 ほとんどの住民が寝静まったその中で、闇と標的を撃ち抜いたそれは、やけに大きく響き、そして静かに消えいった。 「……あ、あぁ……ああぁああぁぁあぁ……っ!!」 街の外れ、背の高い建物が並ぶその一角に、スナイパーはいた。 以前と硝煙があがる愛用の銃、いつもはお前のお陰でまた任務を遂行することができた……と、思うのに。……思えるのに。 「……っくそ、……くそっ!! …くそぉっ!!……」 仕方のないことなのに。 あのとき、割りきれたと思ったのに。 憎くて憎くて仕方ない。 愛する人を貫いたこの銃と、自分自身が。

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