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第1話
「ナオ、よく聞いてこのままじゃよくない」
父さんの小言は聞き飽きた
来ないものは来ない。仕方ない
第二性診断結果→Ω 性質劣勢
小学6年の一斉検査で告げられた第二性
Ωというだけでも凹む結果なのにまさかの劣勢診断
通常なら14歳の頃、精通を迎え発情期が訪れるはずなのに劣勢のぼくは来なかった
個人差もあることだし1年2年と様子を見たが高校生になってもそれは訪れなかった
「来なくてラッキーじゃん?毎月のことだし、発情期ってしんどいよ。下着は濡れるし部屋から出れない。えっちなことばかり考えちゃうからオレは早く番を見つけたい。ちょっとは発情期がマシになるかもだし」
親友のまこは月はじめになると決まってどんだけ発情期が大変だったかグチってた
けどちょっとうらやましい
かと言って治したいかって言われると疑問
できれば自然に任せたい
αの父さんもΩのパパも最初は賛成してくれて様子を見ていた
だけど、、
18歳。成人を迎えてもついに来なかった
「ナオ、ちょっと怖いかもしれないけど病院に行こうか?まこちゃんもそこに通ってだいぶ落ち着いたって聞いたよ」
「パパ、別にぼくは困ってないよ。パパやまこを見てると発情期ってなんだか大変そうだし、このままでも平気」
「平気なわけあるか」
「父さん、信じてよ。そのうちくるって。来ないまま成人は珍しいのかもしんないけど死ぬまで来ないなんて聞いたことないし」
「ナオ!首に縄つけてでも病院に連れて行くぞ」
「声を荒げないで?お父さん。ナオが怖がってしまう」
「おまえは心配じゃないのか?くるべきものがこないなんて。俺とおまえはナオの歳にはもうナオを授かっていた」
「…だね。んー…やっぱりまこちゃんが通ってる病院に行ってみたら?まこちゃんは先生たちみんな優しいって言ってたよ」
「まこが?そんなの知らないんだけど」
「パパも知らなかったんだけど病院にいったらまこちゃんに遭遇してね」
「パパが病院?どっか悪いの?」
「ん?ふふ…まだ内緒ー」
「いじわる。仕事、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「仕事終わりに病院に行くんだぞ」
「分かったよ。寄るから」
意味深なパパを不思議に思いながらナオは仕事へと向かった
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