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第2話
仕事帰りにパパに言われた病院に来ると、そのデカさにナオはひるんだ
(でっか、、)
10階建ての建物を見上げ、おそるおそる中に入ると総合受付がすぐに見えた
「あの、、ダイナミクス科って…」
「中央のエスカレーターを登って右に。Fの受付にお願いします」
「ありがとうございます」
案内された通りにFの受付に来ると、40代くらいの受付の事務員にナオはどもりながら声をかけた
「しょ、初診なんですけど…その、発情期の相談で…っ」
「問診票に詳しく書いてもらいますね。そちらの椅子にかけてこちらに記入をお願いします。書けたら持って来てくださいね」
「は、はい」
事務員から問診票の板を受け取り、待ち合い椅子にかけてナオは質問に丸をつけていった
(Ω…。初潮、まだ。妊娠歴!?無い無い、あるわけない)
目を白黒させながら記入をし、記入しおえるとナオは顔を真っ赤にしながら問診票を受付に戻した
……
問診票を渡し終えて数分後、処置室と書かれた部屋からズボンタイプのナース服を着た30代前半くらいの看護師がナオの名前を呼んだ
「入江 さーん、入江ナオさん。処置室にお入りください」
「は、はい」
緊張しながら中に入ると医師の姿は無く、ピンクの壁紙に机と椅子、ベッドやモニター、赤いカートが部屋にはあった
「じゃあ、そちらの椅子に座ってね」
「はい」
ナオが椅子に座ると、看護師は血圧計をナオに巻いた
「緊張してる?」
「あ、いや…病院ってあんまり来たことなくて」
「じゃあ、普段の血圧って分からないよね?少し高めに圧をあげるね」
「うん」
優しい口調で話す看護師は目元のほくろが印象的で胸元には湊るか と書かれた名札が付いていた
(女性……?でも、声がちょっと低い?)
湊の中性的な顔立ちにナオは疑問を抱き、ちらちらと湊を見た
「どうしたの?僕の顔に何かついてる?」
「わ…ち、違うくてっごめんなさい、ジロジロみちゃって」
「あー、よく言われます。どっちだと思った?」
「え、あ…いや。分かんなくて。でも、僕ってことは男性?けど、女性でも僕っ子っているか、、っいたた」
「ごめんねー」
血圧計がきつくしまりナオは声をあげた
「血圧って痛いんですね」
「150まであげたからね…あーと、高いな。146の98。深呼吸しようか」
「はい」
「すーはー」
「すーはー」
湊を真似ると再び血圧計がしまった
(地味にきつい…だから病院ってきらい)
「ちなみに僕はきみと同じですよ」
「男性Ω?」
「はい」
「すごい。Ωなのに手に職って」
「頑張ればきみもなれるよ」
「そう…かな」
「そうだよ?挑戦してみる価値はある。がんばれ」
(無理、、まともなΩですら無いんだもん)
「…はい」
「ん、138の90。まだちょっと高いけど様子見かな?で、本題。先生と会う前にいくつか聞かせてね?後、研修医の先生が立ち会うんだけどいいかな?」
「研修医?」
「未来の医療会の為に協力お願いします」
「分かりました」
この時はまだ知らない
のちの運命の番とのはじめての出会いが待っていたーー
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