1 / 2

第1話 海斗へ

海斗、いま何してる? 僕はね、君のことを考えてる 僕が君のこと考えてるって知ったら 君のこと好きって言ったら 君はどう思うかな? なんて言うかな? 「えー、俺のこと好きなのー。いい趣味してんじゃん。じゃあ、お試しで付き合ってみるぅ? 」 君はきっとこう言うんじゃないかな 僕には君の答えがなんとなくわかる気がする 君は笑って、冷やかして なんでもないって顔でスルーしそう だからね やめとくよ 僕、臆病だから   言ったらすべてが砕け散ってしまいそうだから 君と過ごした日々が幻になってしまうから 君にずっと、ずっと触れたくて 泣きたくなるほど、切なくなるほど 君のこと好きだけど……   言わない 好きって言われることもないけど 嫌われることもない   僕のためだけに笑ってくれるわけじゃないけど 一緒にバカやって笑い合うことはできる   苦しくなって、泣きたくなるけど 狂おしくなって、切なくなるけど 「友達」っていう   世界で一番安全なところから君を見ているよ    あぁ、でもやっぱり 君に伝えたい 君が好きだって こんな気持ち 初めてなんだ 君にキスしたいって キス以上のこともしたいって でも君は軽蔑する 君は優しいから冗談めかしてスルーして でも心の中では 気持ち悪いって ふざけんなって 二度とそのツラ見せんなって そう思うはず そうに決まってる もし君にそんなこと言われたら 僕は悲しくて消えてしまうよ でもね、海斗…… これが僕の 嘘偽りのない気持ちなんだ 僕は身も心も君のものなんだ 僕の気持ちは胸にしまっておくから ずっと友達でいいから お願い そばにいさせて……

ともだちにシェアしよう!