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第23話

青白い満月が空に浮かんでいる。 明かりのない部屋で、俺とリザベルさんは久しぶりに肌を重ねた。 リザベルさんは時々俺の顔を見て苦しそうにしていた。多分、また消えない痣を気にしてるんだろう。もう痛くないし、そんな辛そうな顔をしないでほしい。服を全て脱ぎ捨て、彼の腰に顔をうずめた。 「ユノ、無理しなくていいよ」 「いえ。俺がしたいんです」 硬く張り詰めた彼の性器を口に含む。熱くて大きくて大変だったけど、とても愛おしかった。 彼が俺にしてくれたように、優しく、丁寧に舌を這わせる。リザベルさんはほんの少し頬を紅潮させ、俺の頭を撫でた。 「結婚する前に互いの体は知り尽くしちゃってるかもね」 「はは。そうですね」 先端にキスをすると、ガバっと仰向けに倒された。 いつもの逞しい上半身が覆い被さり、俺の体を愛撫する。 よほどたまっていたんだろう。軽く性器を吸われただけでイッてしまった。 「うぅ……恥ずかしい……」 「何度も言ってるけど、全然恥ずかしくないよ。私には可愛いだけ」 ぬれた下腹部を撫で、リザベルさんはゆっくり腰を押し当てる。 「君が私を求めてる。それが嬉しくてたまらないんだ」 体重と共に、凄まじい衝撃に襲われる。何度体を繋げても、最初だけは取り乱してしまう。彼の背中に爪を立て、首筋に噛みついてしまった。 「あっ、あぁっ! イク、またイッちゃう……!」 「あぁ。私ももうイきそうだ」 こんなに早く二人で果てたのも初めてだ。互いに相当我慢していたんだろう。 それでもリザベルさんの性器は萎えることなく、俺の中をどんどん広げていく。俺も反り返り、気付けばつま先を宙に放り出していた。 突かれる度にイッて、透明な液体を吐き出している。 「リザベルさん……っ……やめないで……!」 「あぁ。言われなくても、とても止まれそうにないよ」 リザベルさんは俺の乳首を甘噛みし、また大きく腰をグラインドさせた。 「ずっとこうしてたい……」 彼の腰に自らお尻を擦り当て、自身の性器に触れた。 「こうしてれば、貴方をずっと独り占めできるから。俺のことしか見ないし、俺しか触れないでしょ」 俺も意外と独占欲が強い。 彼を見上げて不敵に微笑むと、リザベルさんは汗でぬれた前髪を後ろにかき上げた。 「そうだね。でも心配しなくていいよ、ユノ」 腰を掴まれ、奥を激しく擦られる。あまりの速さに高い声で喘いでしまった。 「私は君のものだ。これまでもこれからも……君のことしか見えない。君だけを愛して、とけるまで可愛がりたい」 月光が射し込む大部屋で聞こえるのは自身の声と、いやらしい水音だけ。仰け反っていても飛沫が目に入り、彼の腹や胸を汚していくのが見える。 「駄目ぇ……出ちゃう……っ」 「大丈夫だよ。いっぱい出して。我慢しないで」 恥ずかしい。でも気持ちいい。 気付けば淫らに腰を振り、彼を求めていた。 こんな幸せな夜があるなんて。 「リザベルさん、もっと……!俺のこと離さないで……!」 キスをねだり、抱き着く。彼は俺の唇を塞ぎ、奥を一突きした。 イッたのは、多分また同時。中に熱いものが注がれるのを感じる。俺も射精し、しばらく快感に震えていた。 脚を開いて、必死に呼吸する。頭もおかしくなってるみたいで、平然とリザベルさんに手を伸ばした。 「リザベルさん……ぎゅってしてください」 「はいはい。いつもはクールなのに、ベッドの中だと完全にお姫様だね」 可愛い、と零して微笑む。リザベルさんは俺を抱き起こして膝に乗せた。もう互いに体液でとろとろになってるけど、かまわずにキスを続ける。 「ユノ。愛してる」 「ん……っ」 びくっと震える。赤く熟れた部分も、彼の甘い一言に反応していた。 「俺も……貴方が好きです。ずっとひとりで生きて、ひとりで死ぬと思ってたけど」 シーツに膝をつき、彼と向かい合う。果てた性器が彼の膝に乗ったが、気付かないふりをして唇を舐め取った。 「貴方は俺の王子様なんだ」 以前なら恥ずかしくて、口が裂けても言えなかった言葉。 でも体も心もとけた今では、彼の目を見て言うことができた。 「愛してます。俺に残ってる最後の愛は、貴方に全部捧げたい。だからこれからも……どうか一緒にいてください」 震える声で伝えると、また激しいキスをされた。 もうそれだけで達してしまう。反り返った俺の背を抱き寄せ、リザベルさんは泣きそうな顔で笑った。 「もちろん。こんな熱烈なプロポーズをされたら、受け入れないわけがない」 ちゅ、と可愛らしいキスをし、彼は俺のピアスに触れた。 「これも何回目か分からないけど。結婚してくれ、ユノ」 透き通った瞳で見つめられる。 確かに初めてじゃない。けど以前のプロポーズとは全然違った。 今は心から彼を求めている。彼と生きることを望んでいる。 「はい。喜んで……っ!」 俺は幸せだ。 そしてこの幸せは彼が作り出してくれた。 俺もいつか彼と同じぐらい大きな幸せを渡そう。密かに胸に誓い、彼に抱きついた。

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