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初日の失敗
小さく息を吐いた。
スーハー………
「今日から入院か……パンツ入ってるカバン忘れちゃったよ…」
重い足取りで病棟の前に立つと、冷たいガラス扉が目の前にそびえていた。入り口は固く閉ざされ、鍵まで掛かっている。病院のくせに、なぜこんなに厳重なんだろう。
ピンポーン
「はーい、入り口開けるから入って下さい」
カチャン
インターホンを押すと優しい声が聞こえ、少しホッとした。
「思春期秘尿器科……?」
表示をまじまじと見つめ、思わず首をかしげる。いったい何なんだ、この変わった名前の病棟は。
友輔「こんにちは。病室案内するね」
男の看護師さんがにこやかに言い、その後ろをついていく
院内は驚くほど新しく、白い壁も床もぴかぴかに輝いている。窓から差し込む光が、静かな廊下をやさしく照らしていた。
普通の入院施設と変わらないはずなのに、胸の奥がざわつくのはなぜだろうか
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友輔「6号室ね」
案内されたのは大部屋の入って左手すぐのベッドだった
部屋は4人部屋の作りらしい。窓側一ヶ所はカーテンがしまっていて先生らしき人が見えた
大部屋は窮屈なイメージだったけど、4人部屋だから広々しているし、ベッドとベッドの間にパーテーションもあるからちょっとした個室感もある
「悪くはないか」
友輔「病衣は何か持って来た?パジャマもあるよ?」
「スエットならある」
友輔「スエットでもいいよ。もしも汚れちゃったらここに着替え置いてあるから自由に使ってね」
一応何着かは持って来たから大丈夫なはず。入院ってせいぜい1週間くらいでしょ。チャッピー先生に聞いた
友輔「スエット着替えたら検査があるから検査室1番ってところに行ってね」
「はい」
検査して異常なかったら帰っていいって事かな?
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ここっぽい。入っていいのかな?
ガラガラ
うおっ……
スライド式の扉を開くと小さな待合室のようなところに数人患者が座っていた。
しかもほぼ裸じゃん。
……俺もここの仲間入りするの?
………帰ろ。
クルッと身体の向きを変え、スライド式の扉に手をかけた
伊織「あーこら。出ないで」
黒いスクラブを着た、いかにも若い先生に呼び止められた
「来る場所間違えた」
伊織「名前教えて」
「しおん」
伊織「しおん……ここじゃないね」
ほら!やっぱりここじゃない!!
若い先生はタブレット端末を見ながら検査者リストを確認していた。そこには俺の名前がやはりないらしい!
伊織「どこに行ってって言われた?」
「検査室1番」
伊織「じゃあ隣」
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あぁびっくりしたー。俺はこっちね!
ガラガラ
!!!
…………こっちも裸だ。
「間違えました!!!」
大きな声で近くにいた背の高い先生に声をかけた
竹内「しおんさん??待ってたよー。来ないから部屋探しに行こうかと思ってた」
どうやら時間を間違えていたらしい。
しおん「え!?俺ここで合ってるの??検査って何するの?俺も脱ぐの?」
竹内「脱いで待っててね 検査内容は検査室入ったら教えるからね」
しおん「脱ぎたくない!」
竹内「…そうかー。じゃあパンツだけ履いてていいよ」
渋々スエットだけを脱ぎ順番にイスに座って名前が呼ばれるのを待った
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