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迷いねこ

【カンファレンス】 加藤「食欲ないくらい落ち込んでるって聞いたけどさ、遊んでて呼んでも来ないんだけど」 佐々木「元気になったのかもね。 俺あとで説明しに行くよ」 加藤「よろしく」 森田「明日から点滴だけど安静にできるかな」 加藤「嫌な予感しかしないんですけど」 佐々木「その辺りも含めて説明しますね」 ・ ・ ・ 探検!探検! まだこの病棟の中知らないことだらけだから入ってみたいところいっぱいあったんだよね とくにここー!!! ウィィンって自動ドアになってるし、朝に行列なってたから気になってたんだよ なんだなんだ?? 患者「入る?」 しおん「??入る!」 不思議なドアの前でウロウロしていたらラッキーな事に自動ドアの鍵を持っていた患者と一緒に入ることができた 憧れのウィィンのドアの向こう側 右手側は雰囲気的に先生が使いそうな空間……左手側はさらにウィィン扉…… さっきの人は左手側に入っていったからこっちで何かをしているんだな? ごくり……行ってみたい…… どうしようかな 「そこで何してる 入るなら早く入りなさい」 !!! 後ろから声をかけられ、恐る恐る振り返ると、一見細いけれど、余計な脂肪がなく、よく鍛えられた身体のこれまたイケメンのベテラン先生がいた やっばー。怖そっ 青木「新患か?」 しおん「新幹線?」 青木「新幹線じゃない。入院したばかりか聞いてる」 しおん「昨日!」 青木「昨日か。それで、なんの用事だ?」 しおん「んー。。。探検中!」 青木「………そうか。」 ・ ・ ・ 佐藤「いらっしゃい」 なんだなんだ? ムキムキ先生が付いて来いって言うからついてったら、先生スペースに来ちゃったぞ たくさん漫画置いてあるし、ボードゲームもある!……あぁでもこっちは大量の器具!なんか怖い形のある。見なかったことにしよ 青木「座って」 出されたイスに座ると迎え合わせになるようにムキムキ先生が座った 青木「フリーの青木です」 なんだフリーって 「しおんです」 青木「しおんの担当医は誰なんだ?」 「……分からないけど、加藤先生はダメ!って言った!あと森田先生もダメ!ってまた佐々木先生に話そうと思ってる」 青木「ふーん。なんで入院したんだ?」 「んー……ちんちん暴れて尿検査出来なかったから」 青木「………たぶん違う」 しおん「ん?………すぐ元気なくなるからだったかも」 青木「たぶんそっちだ。しおんもここの部屋を使う機会があるだろうから説明しておく ここはレッスン室って言って治療に必要な準備をする部屋になってる」 「ふーん」 青木「まだ治療が始まっていないだろうからイメージがつかないと思うけど、これから先、治療のことで行き詰まったり、困ったことがあったらまたここにおいで」 ほう? 青木「全くピンと来てないだろ」 「困ったことがあったら来ていいってのは分かった!」 青木「まぁそれでいい」 ガラガラ 佐々木「ここにいた」 おっ?!佐々木先生 佐々木「しおん探したよ」 しおん「探検してた」 佐々木「……探検?すみません。」 青木「迷い猫が現れたから、レッスン室の案内をついでにしておいた」 佐々木「助かります」 ふんふん。佐々木先生より青木先生は先輩。メモメモ ・ ・ ・ レッスン室を出ると、佐々木先生が静かに微笑みかけながら面談室へと案内された。 先生の表情から察するに、何か大事な話があるのだろうと、少し緊張した。 佐々木「今日の検査お疲れ様。かなり痛かったよね。検査の結果とこれからのことを話すね」 しおんの病気は前立腺機能不全 射精ができないのも性的な興奮がなくても勃起するのもそのせい。 自覚はないかもしれないけど、尿も出しにくいし残尿感もあるはず 本来ならだるさや食欲が落ちるくらい調子を崩してしまう場合が多いけれど、しおんの場合は体力があるのか目立っただるさはなさそうにみえる わかる? しおん「なんとなくわかる」 佐々木「明日から点滴でホルモン剤を投与するのと、機能しなくなった前立腺の治療をするから、お尻の中に指を入れたり、ちんちんから器具を入れたり処置が始まるからね」 しおん「それは絶対にいや!」 佐々木「どんなことが嫌?」 しおん「痛いのが無理!」 佐々木「みんな初めのうちは痛くて、指一本入れるのがやっとなんだけど、そのうち慣れてくるから大丈夫だよ。」 しおん「…ふーん」 佐々木「とりあえず頑張ってみよう?徐々にステップアップさせていくからさ?」 しおん「…んー……わかったー。遊ぶ時間は絶対にちょうだいね?」 佐々木「分かった、自由時間は確保する。 あと担当医なんだけど、加藤先生は嫌なんだもんね?森田先生にしようか」 しおん「あーだめだめ!!魔王様は絶対にいや!加藤先生がいい!」 佐々木「魔王様って何?笑 たぶんしおんは加藤先生が合うと思うから、加藤先生にしよう。ただね、治療は色々な先生が順番に担当するからね? 治療の担当は選べないことだけ覚えておいてくれると助かるな」 しおん「わかったー!でも魔王様はホントにだめ」 佐々木「選べません笑。 はい、じゃあ先生からのお話はおしまい。明日から頑張ろうね」 しおん「明日何するんだっけ?」 佐々木「え?笑」

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