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匂い
入稿デッドヒート。魔の時間を乗り越え、2日ぶりに家に帰って来ることができた。
結季は少し疲れた顔をしていた。
「紫呉さん、戻りました……」
「あらお帰りない。お疲れ様。今回も大変だったみたいね」
白いシャツをラフに着こなした紫呉が迎え入れてくれる。
「もう、ギリギリでした……印刷所と戦争になるかと思いました……」
「毎月大変よね。ご飯できてるわよ。、食べるわよね?」
「はい、頂きます……」
紫呉は今日早く帰ってきたようで、結季の好物を作ったという。
「お酒は?」
「頂きます」
普段なら節制を心がける結季だったが、今日はとにかく自分を甘やかそうと紫呉の勧めるまま、アルコールも摂取することにした。
紫呉の準備した食事に合わせて飲む酒はどれも美味しかった。そのせいか、つい飲み過ぎまてしまった結季の顔はほんのり赤く染っていた。
「あら、酔っちゃった?」
「んー大丈夫です」
「そんな事言って、ユキちゃんの目とろーんてしてるわよ?」
自分ではさほど酔っているとは思わないが、人から見たらそういう顔になっているのだろう。
「だらしないですね、すみません」
「ぜんぜん、むしろユキちゃんがアタシの前で油断してこうなるの嬉しいのよ?」
「紫呉さん……」
結季は紫呉に抱きついた。
「あら、どうしたのかしら?」
「……キスしたい、です」
「随分可愛いおねだりね。もちろん、いいわよ」
紫呉は結季の顎を指で支え、ゆっくりと口付ける。
「……もっと」
結季は潤んだ瞳で紫呉を見つめながら舌先を出してみせる。
「っ!……どこでそんなの覚えてきたのかしら」
「え……ンッ、んぅ……ぁふ……」
「んっ……口ん中あっついわね……」
一瞬離れたかと思うとすぐにまた塞がれ、舌を絡め取られる。呼吸すら奪うようなキスに頭がクラクラする。
結季の口から唾液が垂れる。
「ん、ふぁ……ん」
じゅっと紫呉が唾液をすすり唇をはなすとツーッと糸がひいた。
「っはぁ、ん……紫呉さんのキス、すき……気持ちいいです」
「アタシも好きよ、ユキちゃんが頑張って舌を絡めようとしてくれるのとか堪らなくなるものって、ユキちゃん、どこ触って……」
「紫呉さん……」
結季は紫呉のズボンの中心部をゆっくり撫で回す。
触れる度に紫呉がピクリと反応する。
「こっちにも……キスしたい……ダメ?」
「なんてエッチな……でもダメよ、まだシャワー浴びてないもの」
「やだ……今がいい。 紫呉さんの匂い薄くなる前に……ほしいです」
どこで覚えてきたのか、紫呉はさっきと同じことを言った。いつもならこんなことないはずなのに、酒に酔っている結季はいつもより積極的で甘えん坊らしい。そんな結季を目の前にして紫呉が我慢できる訳がなかった。
「仕方ないわね、いいわよ」
許しを得て、結季は紫呉のズボンの前を寛げ、下着の上に顔を近づけ少しばかり反応を見せているソコに鼻をくっつけ息を吸い込む。
「紫呉さんの匂い……濃い……」
シャワーを浴びる前なのだから当たり前だが、汗の匂いと香水、それと普段結季の前では吸わないタバコの香り、そして欲情した男の香りが複雑に混ざりあって鼻腔をくすぐる。
紫呉の[香り]で余計に頭がクラクラしてしまう。
お腹の奥の方が疼くようなそんな香りに結季はたまらない気持ちになった。
「紫呉さんの……すごいエッチな香り……見てもいい?」
「もちろん良いわよ。アタシの身体はユキちゃんのだから好きにしていいの」
許可を得てからというのが結季らしいと、紫呉は結季の頭を撫でる。それから腰を浮かせ下着を脱がせようとするのを助ける。
「まだ半分くらいなのに、もうおっきい……」
「そんなまじまじ見ないでちょうだい、恥ずかしいわ」
恥ずかしいと言いつつ、嬉しそうな声。そして紫呉のぺニスがぴくっと動きを見せる。
「……んっ」
愛おしそうに底にチュッとかるく口付ける。それから舌先で先端を刺激する。
「ぁ……」
紫呉が小さく息を漏らした。それを合図にしたのか、紫呉のソレにしゃぶりついた。
先程よりも硬さと質量を増したその先端からは先走りが漏れ出ている。じゅるっと音をさせ吸い上げるとその匂いがダイレクトに伝わってきた。
「ん、ふ……っはぁ、んむ……」
「ユキちゃん、上手よ……」
「よはっら……」
「ちょっ、そのまま喋るのはズルい……っ、はぁ……」
紫呉の感じている声に顔が見たくなった。咥えたまま紫呉を見上げる。紫呉は少しだけ呼吸を荒くし、欲望の火種の灯った目で結季を見つめていた。
「もう、いいわ……」
「気持ちよくなかったですか?」
「ちがうわ、凄く良かったの。だからよ。こんな所で暴発なんてカッコ悪いでしょ?」
「そんなこと……」
結季はモジモジと膝を擦り合わせながら答えた。紫呉のを舐めながら反応したらしい。
「ユキちゃん……アタシもユキちゃんに触りたいな。いいしら?」
「……」
小さく頷いた。
「ふふ、素直ね。可愛い。じゃ、こっちにいらっしゃい」
ソファへ誘導し横になるように促す。そして焦らすように結季の衣類をゆっくり1枚ずつ脱がせていく。
「ふふ、可愛い。アタシユキちゃん乳首大好き。小さいのに凄く感度が良くて、指先で軽く触れるだけで赤く色ずくの……たまらない……」
片方は指先で刺激しながらもう片方は舌先で刺激していく。
「あっ、はぁ……んっ、はずかし……」
結季は体を小刻みに震わせる。
「はい、ユキちゃんバンザーイ」
艶のある声で促され言われるがままにしたがう。すると素早く結季の手をまとめあげ、脇に顔を埋める。
「やだ!そんなとこ……ぅっ、やめ……」
恥ずかしさで頭が狂いそうになる。
「ユキちゃんはどこもかしこもいい香りね……はぁっ、堪らない……」
紫呉はそう言うと結季の脇に舌を這わせる。
「んんっ、やぅ……んっ、そんな、とこっ……舐めちゃ」
「だーめ、さっき散々アタシにしてくれたんだもの?交代っていったでしょ」
紫呉は舌全体で脇をべろんと舐める。
「ユキちゃん脱毛してるからツルツルね」
守るものがなく無防備に晒される脇。ものすごい羞恥心に体が強ばる。
「ふふ、ユキちゃんほんと可愛い……見てみなさい、ユキちゃんのおちんちん凄いことになってるわよ」
そこにはまだ触れてもいないのにへそに付きそうなほど反り返り、へその窪みには透明の体液が湖を作っていた。
「や、見ないで、くださ……」
膝を閉じたくとも紫呉の体が挟まって叶わなかった。
「可愛い……大好き……ねぇ、ユキちゃん」
「な、に……」
「おしりも舐めていい?」
「あ、や……だめ、それは……っ」
そんな恥ずかしい事考えただけで頭が爆発しそうだった。
「ダメ?本当に?」
赤い舌先が唇から覗かせている。言葉はまだいつも
の感じが残っているが顔はもう雄そのものだった。
「うぅ……」
「それは肯定とうけとるわよ?」
何も言えない結季の足をひらき、少し腰を高くあげさせる。両手でおしりを広げ、尖らせた舌先できゅっとすぼまった孔をつっついた。
「はぁっ、んん……」
「んっ」
「や、やっぱりだめ……だめです……ぁっ、舌入れちゃ……っ」
ぬめりけのある温かい舌が入口を通り抜けた。
「ぅ、あ……ンッ、やめ……」
結季は紫呉の頭を抑えるが離そうというよりは押し付ける形になっていた。
「ふふ、言ってることとやってる事が違うんじゃない?」
1度顔を離すもすぐにまた舐め始める。そんな所を舐め回されて正気でいれるわけがない。
「や、だめ……っぐれさ……んぅっ」
「ユキちゃんのここ、凄くしめつけてくる……」
舌を抜かれ代わりに指が侵入してくる。
「ひぅっ……」
「ふふ、ココ好きよね」
コリコリと2本の指が前立腺を刺激する。
「んっ、う……す、き……」
「もっとシてあげる……」
「や、もう……紫呉さんがほし……っ」
結季は涙を浮かべた顔で訴えた。
「ん?なぁに?」
絶対聞こえているし、なんなら紫呉も結構限界のはずだ。さっきから見えている紫呉のソレは今にも爆発しそうなほどに膨れ上がっている。
「紫呉さ、の……おっきい、おちんちん、ほし……です」
「……え?」
「……奥、紫呉さんのでイキたい……」
「〜〜っ」
まさかの煽り言葉に紫呉の理性は呆気なく崩される。いつもの事ではあるが、結季のオネダリにめっぽう弱いのだ。
「煽るの上手すぎ……っ」
「は、やく……はやくほし……お腹の奥さみしい……」
「ほんと、ズルすぎ……もう挿れていいの?」
「んっ、ほし……紫呉さん……」
紫呉はスキンを手早く取り付け、欲しがるように収縮している結季のソコに宛てがうとゆっくり腰を進めた。
「あ……きた……ぁっ」
「結季……っきつ……もう少し緩めて……」
「う、むり……できな……ぁっ」
「……つか、ナカあっついね」
「わかんな……っん、はぁ……」
「ほら、ちゃんと息吐いて……そ、上手」
言われた通りにすると、呼吸に合わせて紫呉のソレがさらに奥へとはいってくる。
「……全部はいった。馴染むまで、まってね」
紫呉の熱をダイレクトに感じ、無意識に身体が反応してしまう。その熱を甘く締め付け、離さないと言っているようだった。
「やっぱり……結季のなか、いつもよりアツい……とろけすぎてヤバい」
「そんなの、しらな……」
「そろそろ、動いていい?もう限界かも……」
「ん、動いて……奥いっぱい突いてほし……」
焦ったさに結季も同じ気持ちだった。
「ん。わかった……」
同意をちゃんと得てようやく、ゆっくり腰を動かし始める。
結季の先走りとローションで紫呉の動きに合わせてぐちゅぐちゅと水音が響く。
「大丈夫?」
「ん、きもちい……すき、紫呉さ……すきっ……」
そう言いながら必死に抱きつく。
「ふっ……可愛い……俺の結季……っ」
「あんっ、また……おっきくなったぁ……」
「っう……あ、たりまえ、でしょ……こんな可愛いこと言われたらっ、たまんなくなる。……ちょっと激しくするよ」
「ん、して……激しくてもなんでもっ、紫呉さんのにもっと気持ちよくなってほし……からぁ……ぁひ、んっ……ん、あっ」
ずん、と奥の壁を重たく突き上げられた。
その衝撃で結季は呆気なく達した。
「……可愛い、俺の結季っ!はぁ……もう少し……付き合って」
「ま、まって……今イッた……俺イッたばっか……」
「知ってる。けど、ここからもっと気持ちよくなれるでしょっ」
低く掠れた声で囁く。
達したはずなのに、萎えることは無くとめどなく体液を溢れさせてしまう。
「や、恥ずかし……」
「ふふ、奥突くたび出てる……すごい……えっち……う、イク……」
「んぁっ、お……俺も……また……んぐっ……ひっ、アァッ……っ」
紫呉のそれが中で脈打っている。
それを感じ、結季もまた達した。
「結季……すごい、中だけで……イッて……」
さっきまで溢れさせていたはずの精液が出ることはなく、内部と太ももが痙攣していた。
「身体、大丈夫?」
「はい、平気です」
「今日も最高に可愛かったわよ」
「……俺は恥ずかしかった、です」
まさかの脇やへそ、おしりの穴まで舐められるなんて思わなかったと紫呉に少しの悪態をついた。
「ユキちゃんが魅力的なのがいけないのよ?」
「……変態みたい」
「ヒドイ!ユキちゃんの身体中愛したいってだけなのに!」
アタシ泣いちゃう!と大袈裟に嘘泣きをかます35歳。
本人には言わないが、大人気ないなところも可愛いなと思う結季も大概だ。
「でもユキちゃん疲れたでしょ、身体綺麗にしてあげるからもう寝ちゃいなさい」
少しだけ眠そうな結季に気がついて紫呉が言った。
「……ん、ありがとうございます」
「ゆっくり寝なさい」
と優しく結季の頭を撫でる。
「はい、おやすみなさい……」
おやすみ♡と軽くキスをし、結季はゆっくりと目を閉じた。
結季は安心しきったように紫呉へ身を寄せたまま眠ってしまう。
「ホント、可愛いんだから」
呆れたように笑いながら抱き寄せる腕は、誰よりも優しかった。
終
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