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ゆっくり、じっくり

紫呉からの提案でポリネシアンセックスをすることになった2人はなるべく仕事を詰めず2人で過ごせる時間を多く取れるように調整した。 ポリネシアンセックスとは5日間を使用して行う性行為の事で、1日目〜4日目まではキスや愛撫のみを行う。但し性器に触れる愛撫は禁止とされ、5日目に挿入を行うと言うものだ。期間中の自慰行為はもちろん禁止。 挿入についても、挿入前に念入りな愛撫に加え、挿入後も30分は動いてはいけない。色々な決まり事がある為、事前に紫呉と結季は話し合いを行い様々な確認をしっかりと行った。 初日は見つめ合い、多少のふれあいをし、2日目からはキスを沢山して、耳や背中、指など互いの性感帯を探るようにして時間をかけて愛撫を行った。 3日目には少しキスをしただけで2人とも勃起してしまった。肌に触れるだけで気持ちよく、思わず性器に触れたくなった事もあった。4日目も同じく、少し息が肌に触れるだけで身体が震えた。 何度も抱き合い、愛の言葉を囁き、愛おしそうに互いを愛撫して眠りにつく。 そんな4日間を過し、いよいよ5日目を迎えた。 5日目は共に仕事は休みを取り、それにだけ集中出来るようにした。 「ユキちゃん、触れてもいいかしら……」 「あ……お願い、します。」 4日間愛撫だけで過ごしてきたこともありかなり体が敏感になっている結季は指先が少し触れるだけでも快感が身体中を駆け巡るようになっていた。 「んんっ、し、ぐれさ……」 「ユキちゃん、可愛い……おへその周りも感じるようになったわね……」 人差し指で臍の周りを撫でると結季は腰を浮かせて甘く鳴いた。そのまま臍の窪みを舌で突っつけば更に甘く切ない声と吐息を洩らした。 暫くは上半身中心に愛撫をし、互いの快感をじっくりと高めあっていく。 「し、ぐれさ……今日は入れる……?」 「えぇ、今日は5日目だからね。でもその前に、もっとユキちゃんに触れたいの、いいかしら?」 挿入までするとなると、やはり後孔をある程度慣らす必要がある。そのため紫呉は1時間以上かけて後孔を丹念に解しつつも、耳や乳首、臍、内ももと結季の弱い所も愛撫することを忘れ無かった。 そして、肝心の性器。こっちはあまり刺激を与えるとそれだけで直ぐに達してしまいそうなほどに膨れ上がって蜜を零していた。 「はぁぅ、あっ……んんぁっ……し、ぐれさっ……」 愛撫を1時間以上たっぷり施すと結季はすでに先走りをとめどなく溢れさせいた。それは尻を伝い、シーツに大きなシミを作っていた。 「ユキちゃんすごい……もうこんなにアタシの指咥えこんで……今何本入ってるか分かる?」 指を中でバラバラに動かせば内部も蠢く。 「んぇ……っそ、んなの……はぁんっ……わかんなっ……アッ」 「気持ちいいのね……そんな蕩けた顔しちゃって……」 「ンンっ、きもち……いいです……紫呉さっ……んァッ」 これだけトロトロに開いていれば5日間、いやそれ以上に溜め込んだ今にも爆発しそうな紫呉のソレを挿入しても大丈夫だろう。そう思った紫呉は指をゆっくりと結季の中から引き抜く。 くちゅりと音を立てるのは滑りを良くするためのローションと結季の先走りだ。 指を引き抜くという少しの刺激だけでも結季は腰をくねらせながら今度はビュクッと体液が溢れた。さっきまでとは違い、白濁の粘り気の強い粘液は性器をつたい落ちる。 その感覚にですら結季は背筋をゾクゾクと震わせて声を洩らしてしまう。 「甘いイきってやつかしら……とってもエッチね……」 紫呉はうっとり眺めながら、サイドボードの引き出しを開け避妊具を取り出した。 「はぁ、はっ……し、ぐれさ……」 「なぁにユキちゃん」 パッケージを開けようとしたその腕を結季は制止する。 「ゴム……要らない……です。」 「え?」 「そのままの紫呉さんを……感じたい……からそのまま……」 「ユキちゃん……ホントにいいの?」 「いい、から……もう、欲しい……紫呉さんの……熱いのを……感じさせてほし……はぁぁぁっ」 5日間焦らしに焦らされ、すぐにでも入れて欲しかった結季は普段ならあまり口にしないような事を言う。 最大級の誘い文句に紫呉は耐えきれず、蕩けた後孔へと己を宛てがうとそのまま一気に腰を進めた。 結季の内部はどんどん奥へと紫呉誘うように熱く絡み付いた。 「ユキちゃんっ……」 久しぶりに感じる内部の熱さと久しぶりに内部で感じるソレの熱さが混ざり合う。ただそれだけなのに2人は果てそうになった。 「っはぁ……ユキちゃん……すごい事になってるわよ……自分でわかってる?」 「んんん、んっ……わかんな、あっン……紫呉さんのもいつもより……熱くて、おっきい……」 涙を浮かべながら結季は呟く。確かに溜め込んでいた事もあるが、ここまで快感を強く感じるのは初めてかもという感じだ。普段も気持ちいいのはあるのだが、最初から頭が痺れるような快感を感じるのは初めてだった。 「ここから暫くはまた動かないから、沢山キスをしましょ。」 「……ん、いっぱい……してくださ……ンンっ」 紫呉はピッタリとくっつくようにして結季を抱きしめて、それから唇に噛み付くようにキスをした。すぐに熱く湿った口内に舌を差し込むとそれに応えるように結季も舌を絡めた。 「ユキっ……結季、すごい……」 舌を絡め合うだけで結季の意識とは関係なく紫呉を甘くきゅぅっと締め付ける。動かなくてもこれはヤバいと紫呉は眉をひそめ、耐えるように喘ぐ。 「うくっ……」 紫呉も感じてくれているのだと嬉しくなる結季。 30分程してようやくゆっくりと紫呉が腰をグラインドし始める。 「はぁ、ぁぁん……しぐれさ……もっとお、くきて……もっと突いてし……いっ、ンンっ……」 結季は両足を紫呉の腰に絡めつけ、ホールドする。熱く猛ったモノをきゅうきゅう締め付けてまるで離すまいと言ったような感じだ。 「まって、結季……ゆっくりしないと、俺……出ちゃいそうだからっ……」 これも結季と同じく無意識だろう。紫呉は結季名前を呼び捨ている。 ゆっくりと内壁を擦れば体をビクつかせる結季。余りにも敏感になりすぎて逆に心配になるくらいだ。 「結季……ほんと、もう……もたない、かも……」 低く掠れる紫呉の声が結季の耳をくすぐる。普段はおねぇ言葉使っているのに今日は余程余裕が無いのだろう。さっきから紫呉の口調はずっと男のままだ。 「ンン、俺も……あぁっ……んんっ」 「結季っ、ゆう、き……ごめ、ほんと……イク……」 「きて……し、ぐれさ……ナカにほし……」 沢山出してと抱きつきながら耳元で囁く。 自然と出た言葉だった。それを聞いた紫呉のモノはグンっと大きさを増した。 「んぁぁ、おっき……い……しぐれさっァン……」 「結季の……んっ、せいってわかってる?」 「んんぅ……しらなっ、アッ……はぁぅ、イクっ……い、ちゃ……しぐれさ……んんんぁっ」 結季の中がキュンキュンと蠢く。ビクンビクンと小刻みに身体を震わせ達したようだが射精する事は無かった。 「んんっ、はぁっあっ……」 「まさか、結季……ドライで……っく」 達した事によりより中の締め付けがきつくなって、紫呉のモノを刺激する。一段と強く締め付けられるその感触に紫呉も限界だった。 最後にグンっと奥を穿ち、ナカに白濁の粘液をほとばしらせた。 「い、く……っ結季……」 「はぁぅ、んん……しぐれさ、おくあつい……」 「んっ、ごめん……っまだ……」 紫呉の射精はいつもより長く続いた。これもまた数日自慰行為をしなかったせいだろう。 ドクドクと脈を打つソレを感じた結季はまた少しだけ甘い声を洩らした。奥を濡らす熱い迸りが収まりきれず少し零れ、結季の太ももを伝う。その感触が生々しくてまだ敏感な結季の身体は身震いをするように細かく震えた。 「はぁ、すご、い……んぁっ……いっぱいですね……」 紫呉はまたごめんと呟いて引き抜こうと腰を引く。結季はその動きを制止するように抱きついて「もう少しだけこのまま……」と願った。 密着する肌が暖かくて落ち着く。不思議な安心感に包まれながら結季は目を閉じた。 しばらく2人は快感の余韻に浸りながら抱きしめあった。何をするでもなく、互いの体温を確かめ合う、ただそれだけで幸福感に包まれている気がした。 ポリネシアンセックスとは互いの快感を最大限に引き出すと共に精神的な快感を覚えることができるのだと実感した。 頭も心も体も全て満足でもしかして普段のセックスよりもいいのでは無いか、という考えも浮かぶ程だった。 「紫呉さん、またしてくれますか?」 「えぇ、もちろん。次はもっと気持ちいいわよ?ユキちゃん壊れちゃうかも。」 「望むところです。」 珍しく気に入ったのか、何故か乗り気な結季に紫呉は驚きつつも嬉しく思った。 そしてゆっくりと啄むように何度か軽くキスを交わす。 「ユキちゃん……愛してるわよ。」 「俺も……紫呉さんのこと……」 愛してます。と少しだけ恥ずかしそうに小声で呟いた。 《終》

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