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第5話

「……んん、ッ……」 「……、あゆむくん……、おきた……?」 「ん……おれ、めちゃくちゃ寝てた?」 「いやぁ、そんなに……僕もさっき目が覚めた……今たぶん5時ぐらい……」 「今日なんにち……?」 眠い目を擦り、カーペットに落ちていたスマートフォンを此方に引き寄せ、画面を指で小突く。突然光る画面に眩しさを覚えながら日付だけを確認し、彼に告げる。 「んー……、えーっと、5月18日やけど……予定あるん?」 「休み間違ってないか確認しただけ……もうちょっとねる……」 「ん……僕も寝る……、」 床に丸まってくしゃくしゃになった掛け布団を取ろうと立ち上がり、ベッドから下りる。 ベランダ越しに入る朝日があまりにも眩しくて、カーテンを閉めようとすると、かあかあとカラスが鳴いていた。 朝からカラスもお盛んですねぇ、なんて冗談めかして呟くと、彼もそうだなと賛同した。 「そういえば……『三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい』って、唄……知ってる?」 「知らない」 「『世の中のすべてのカラスがいなくなって朝が来なければいいのに、あなたとずっと朝寝坊していたい』っていう意味の、昔の恋の唄」 「詳しいな……てかカラス殺すって怖すぎだろ、なんだよその歌」 「……やんな、なんやったけな……曲作る時にいろいろ探してて……なんか思い出したんよ」 「そっかぁ、俺は寝坊したらめちゃくちゃ怒られるけどな……上司に」 「あはは、そうやね」 「まぁ……ずっと許されてぇけどな、ほんとは」 「いいよ、……僕が許すから」 「……さんきゅ、あとでパンツ洗わせて」 「…………あ、忘れてた」 end

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