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第4話

「あ、あのー」 「どうした?」 「えーとですね、何かご準備とか……ありますか……」 「何で敬語なんだよ」 彼が煙草を1本吸った後、玄関に戻り、2人で室内へと上がり込む。 じゃあシャワーでも浴びる?と投げかける彼に、先に行くことを促したが、俺は来る前に浴びたからと告げられる。 いつも何も気にせず使っている浴室だが、今日は何か違う。今から性行為をする為に身体を清めるという事実に胸の奥がざわつく。 先刻まで、“友達”という立場だった男と、性行為をする。 この言葉の意味がじわじわと侵食してくる。 人を愛することも、性行為も、体験したことのない自分が、彼とこんな事をしてもいいのか。 余計な思考がぐるぐると巡る中、扉の奥で彼に名前を呼ばれた。 「こまいー!大丈夫かー!?」 身体の火照りを感じ、シャワーの湯をひたすら被り続けていたことに気づいた。 かなりの時間が経っていたようだ。 慌てて浴室から飛び出し、近くに仕舞い込んでいたタオルを引っ張り出す。 身体の水分を乱暴に拭きあげ、後ろを振り向くと冷水の入ったペットボトルを持った彼が立っていた。 「ッわあ!……びっくりしたぁ」 「あまりにも出てこねえから心配した」 「ごめん、なんか……現実味わかなくて、ぼーっとしてた」 「まじか、まぁぶっ倒れてなくてよかったよ」 彼からそれを受け取り、口内に水を流し込む。 先程より、ボタンを数個外して開いた彼の胸元に思わず目が向いてしまう。無駄な肉1つついてない、適度な厚さの胸板が目に入る。その上に在る、骨太な鎖骨や首筋、喉仏に目を遣る。 かぶりついたら美味しそう。 ふと、そんな邪念が頭に浮かぶ。 今まで目を逸らしていた、彼の身体の無駄のなさ、美しさが眩しく映る。 あぁ、今から自分がこの身体を全て堪能してもいいんだ。 無意識にそう思った。 「……あゆむくん、」 「、?」 「僕が……食べてもいいの?」 「……、いーよ」 彼の許可が下りたところで、脱衣所から出て、先程の寝室に入る。 全てを散らかしたまま、彼は腰のベルトを取り、スラックスを下ろす。カチャンとベルトが床に落ちる音が静寂の中に響く。 我慢できず彼のシャツを剥がし、首筋を舐め上げる。 「ッ、こまい」 「やばい……あゆむくん、……えろい……」 「……意外と、積極的なんだな……うれし、」 顔を紅潮させながら、ふふと微笑む彼の様子を見て、思わず劣情が湧き上がる。 はぁと熱を帯びた吐息を漏らす彼の口を思わず口で塞ぐ。メントールと苦味が口内を支配する中、そのままベッドの上になだれ込み、舌を絡ませる。 ぐちゅ、ぐちゅと唾液が絡み合い、口の端から溢れる。 そのまま彼の下着に手を掛け、足を通して下ろし、互いの下腹部を擦り合わせる。彼が脚をもぞもぞと動かして、脱げた下着はベッドの近くに落とした。 口を離し、お互いの硬く、質量を持った其れに恐る恐る手を掛ける。 何とか彼のはちきれそうな其れを、右手で包んで上下に扱き上げると、此方の事など関係なく身体を震わせ、シーツに両手の爪を立てて嬌声を上げた。 「あ、ぁ!あぁ、こまいぃ……、きもちぃ……ッ」 「歩くん、僕のも触って……」 「え、ぁ、ちょ……まって……やだ、あぁ、あぁあ……ッ、むり、ッ、こんなの、やばいっ……」 「歩くんだけ、きもちよくて……いーの?」 「よ、よくな……ぁ、ッ、ごめ、こまい……おれ、だめ、ずっと……がまんしてて、」 「知ってたよ、」 「あ、ぁ、ぁ……いきそ……ぅ……」 「ちょっと待って歩くん、多分早いと思うそれ」 瞳を蕩けさせ、此方を向いて懇願する彼から手を離す。腰をもぞもぞと動かし、自ら手を掛けようとしたが制止した。 彼が1人で気持ちよくなる様子を眺めてるのもいいが、それだときっと意味がない。 彼の焦らされて涙を零して懇願する様子は、此方の欲情を恐ろしく掻き回す。暫くこのままにしておいてやろう、と今まで覚えがなかった加虐心が溢れて止まらなくなっていた。 「こ、こまい……イかせて……」 「あかんよ歩くん、自分だけイくなんて」 「ごめ、でも……おれ、もう……いきた……」 「あとちょっと我慢して……、あ……じゃあ僕の舐めて」 彼はこくりと頷き、ベッドから降りて床に正座する。此方もベッドから足を降ろし、彼の頭を抱え込むように挟み、萎えきった其れを彼の口に咥えさせる。 何の抵抗もなく口に咥え込む従順な彼の姿に愛おしさを感じ、少しだけ喉を突いた。 「ん、……んぅ……、ぐぅ……ッ、」 喉奥まで押し込むつもりはなかったが、彼は頭をゆっくり前後させ、喉奥から絞り上げるように奉仕する。 両手は床に付けていた。自らのものを扱くような素振りはせず、頭と喉と舌を使って奉仕をしていた。 あまりにも犬を彷彿とさせるその光景に、いけないことをさせているような気分になり、思わず目を逸らす。つい数刻前まで友達だった男を床に座らせ、性器を咥えさせている。 自分自身に、こんな嗜虐性があったのか。 潤んだ瞳で此方を求めるように、恍惚を浮かべながら、はあ、はあと息も絶え絶えに舌を動かす彼の姿に、思わず腹の奥が熱くなる。 暫くすると、彼の動きが徐々に緩やかになり、代わりに喉奥からくぐもった喘ぎを漏らし、此方を縋るような瞳で見つめた。 「ッん、んぅ……ぅあ……っ、あ、……やば、ぁ、おく……きもちぃ……、いくぅ……」 「……あゆむくん、我慢できへんの」 「あ、ぁあ、あ、むり、こまい、ごめ、おれ……もぉ、いぐ、おれの、ちんぽ、ばかになってる、ぅ、」 「もうちょっとだけ待ってほしいんやけど……」 「や、やだぁ、おれ、もぉむり、こまい、あぁ、しゅき……こまい……はぁッ……うっ、くぅ……んん‪‪゙ぅ……ッ‪‪゙♡」 最後の最後、彼は此方の肉棒を喉奥まで咥え、近くに放り投げてあった自らの下着で下腹部を押さえて精を放った。 あまりにもその行動に驚きすぎて、目を丸くすることしかできないでいると、瞳を充分に潤ませた彼が自らの精でどろどろになった下着をこちらに見せつけ、意地の悪い笑みでこう呟いたのだった。 「……あーあ、」 「…………あーあって、他人事すぎじゃない?ティッシュあったのに、」 「我慢できなくて……、今日は泊めてくれ」 「……元々帰る気なかったでしょ」 「まぁな」 「……歩くんってこんな感じやった?」 「さぁ……?俺……氷魚に舐めろとか言われると思わなくて……、すげえ嬉しくなっちゃって……頭の中ぼーっとして……恥ずかしいけど、……こんな目に遭わされてるの、すげぇたまんなくて……触ってないのにイッちまった……」 目を伏せ、顔を紅潮させながらそう伝える彼に、更に此方は驚くしかなかった。 要するに、友達のちんぽ舐めてて脳イキしましたって、そんなエロ漫画みたいなことあるんだなぁと、頭を垂れる彼の旋毛を見ながらそう思った。 ゆっくり顔を上げた彼の口許の唾液を指で拭い、此方に引き上げようと背中を抱える。彼は恥ずかしそうにベッドの上に乗り上げ、互いが向かい合うようになった。目線を逸らした彼の頭を抱え、此方に向けさせた。 「……、歩くん……めちゃくちゃえっちやね」 「……、ごめん、まぁ……俺、変態なんだわ」 「……会社の人とかバレないように気ぃつけよ、歩くんモテるでしょ」 「いや、知らねぇ……俺はずっと氷魚に会いたかったから」 「……歩くん……、あかんよそういうの……ほんまに、……歩くんが脳イキするようなド変態ってこと、僕しか知らんでええからね……」 彼の耳を優しく指で弄ぶと、びくりと身をたじろがせ、少しずつ息を荒げているのを感じた。こういうのが好きなんだ、彼は。 「……ん、……もっと、」 「歩くんはえっちやなほんま……、これ以上何言われたいん?」 「はぁ……こまい、……声、すげぇ……すき……♡」 此方の手を包むように両手で握られ、はあと甘い吐息を掛けられる。 そのまま蕩けたように此方を見つめる彼に、つい人生で一度も言わないであろう言葉を口走っていた。 「どうすんの、僕の声でいちいち気持ちよくなってたら、僕と一緒におる時勃起しまくりやん」 「え、あ、……やばい、かも……ほんとに……、」 「さっきイったばっかやのに、歩くんのドスケベちんぽ……涎垂らしまくってんね」 彼の下腹部に目を遣り、頭を擡げる彼自身を優しく指で撫でる。一度達したはずなのに、また更にこぷりと液体を零す彼の先を指でくちくちと弄ぶ。彼は腰をがく、がくと揺らし、此方に見せつけるように股を開く。 「はぁ……あぁ、あ……、きもち、ぃ……♡」 「そんな足開いて、僕に見せてんの?」 「ん、ん……みて、ほしい……おれ、こまいの、こと……ずっと、ずっと、すきって、つたえ……たかった……から、ぁ……♡」 「……歩くんは友達と、ずっとこんなことしたかったんやなぁ……?……ほんまド変態やな歩くんは」 ベッド下に手を伸ばし、仕舞い込んでいたローションを引っ張り出す。此方も男なもんで、オナホールやら何やらを使って処理していたこともあり、タイミングよくローションも所持していた。 男同士でのセックスに関して、知識としてぼんやりと知ってはいる。 やり方が分からないとは言ったが、本当に正しいものかは分からない、彼を満足させられるものを提供できるかが分からないという不安が口をついて出たものである。 ひとまず、合ってるのかどうか分からないその行為の準備のために、ローションを手のひらに出して温めていると、彼が今から使う其の場所をゆっくり撫でて少し開いて見せた。 「……、おれ、準備……してきたから、大丈夫」 「……へ、えぇ!?なんで!?」 「いや、……まぁ、……万が一に備えて」 「ええ!?こんな万が一あると思ってたん……まぁ、あるんか……?」 「まぁ備えあれば憂いなしって言うし、準備は営業の基本だし……まぁ、気にすんなよ」 「……、こ、こわ……ぜったい最初からヤる気やったやん……」 「まぁ、本当はヤるまで帰らないつもりだったからそういうことだな」 「ヒッ……こわ、執念が怖いよ歩くん……」 「……俺はそもそも何年も放置して忘れようなんて思ってたのをまだ許してないから、」 「ひえ……ごめんなさいほんとその件は……」 「今日……ぜーんぶ許すから、いーっぱい……愛してくれよ?」 「……は、はい、やります……」 蠱惑的に微笑む彼は、自ら此方に臀部を向け、四つん這いになる。 ローションに塗れた指を秘孔にゆっくり出し入れする。にちゅ、ぬちゅ、と粘着質な水音が部屋に響く度に身体をびくびくと震えさせ、小さく声を漏らしている彼の腰を優しく撫で、秘孔を割り開き、自らの肉棒をゆっくり沈める。 「……あ、あぁ……あぁやばい……ッおれ、こまいの、ちんぽ、はいってる、あ‪‪゙ぁ、やばいうれし、ぃ、ッ……たまんな、ぁ、あぁ……♡」 「ッ、……きっつ……、あゆむくん、ちから……ぬけへんかな……、できる……?」 「あ、あ、あ、ッ、うごか、な、ぃ……で、ぇ……、ッ、や、やばいぃ、へんに、なるぅ……」 「あゆむくん、ねぇ……ここ、なに……?」 「、え……?」 「ほら、ここ……わかる?」 身体を強張らせて泣き喚く彼の中をゆっくり、丁寧に抽挿を繰り返し、ふっと力が抜けたタイミングで、腹側のしこりを肉棒で擦り上げる。 「ッんお‪゙……ッッ!?」 「ここ、きもちいとこ……?」 腰を激しく前後させ、しこりを何度も擦り上げ、快感に蕩けそうな彼の顔を此方に向けると、舌をだらしなく出して時折白目を剥いていた。ここを攻めるとこんなことになってしまうんだな、よく分からないけどこんなに気持ちいいんだ、と自らをぎゅうぎゅうと締め上げる彼の様子を見て更に嗜虐心が湧き上がった。 「ン‪゙っ、あ‪‪゙、っあ‪゙ぁ♡、お‪゙ぉ……ッ♡」 「やっば、……あゆむくん、こんな顔するんや……」 「ン‪゙ッ……、う‪゙っ……ぐぅ……ッ♡」 「こんなあゆむくん……仕事の人とかに見られたらやばいやんなぁ……めっちゃ興奮する……」 「う‪゙ぅ、ッ、こま、い……っ、お‪゙ぉお‪゙、ぉ‪゙ぉ……ッッ♡」 「……、他の人に絶対抱かれんとってな……?」 「、あ‪゙ぁ、あ‪゙、そ、んな、ぁ……だか、れ、ねえ、か……らぁ……♡」 「歩くんには僕だけやもんな……?」 「う、うん、おれッ、こまいだけの、ッあ‪゙ぁ、ものっ、だ、からぁ、ッふうぅ‪゙……♡」 彼は襲い来る刺激に耐えるため、シーツをあらん限りの力で掴み、唇を噛んでいた。 そんな彼の下腹部に手を伸ばす。 相変わらず我慢汁を零し、はち切れんばかりに存在を主張する其れを上下に扱き上げる。ぐちぐちと水音が響くと同時に彼は嬌声を上げた。 「あ‪゙ッ、イ……ッ、こま、ぃ、ッ……!、お‪゙ッ……い‪゙ぐ……ゥ、っ……!」 「あ、っ……あゆ、む……くん、ッ……やば、ぃ……まって、ッ、……あかんっ、……ッ、」 背を弓なりにして、ぴゅく、ぴゅくと精を吐き出す彼と共に絶頂を迎えようと、彼の腰を思わず此方に引き寄せたが、達することができない。 酒のせいか。はたまた体質か。緊張からくるものか。 彼を愛おしいと思って、めいっぱい愛し合いたいのに、こんな事で互いのバランスが崩れてしまうのは不本意ではないのか。 先程絶頂を迎え、息を整える彼に恐る恐る声を掛ける。 「……あ、あゆむくん……」 「、どうした……?、こまい……」 「やばい、……僕、遅漏かも……」 「そっか、気にすんなよ……イくまで付き合ってやるから」 「いや、でもだって、僕がそんな感じだとなんか、しんどくなってまうよな歩くん……」 「?」 「ほら、なんかこっちが一方的に……やるのって、よくない気がして……」 「……ふぅん?つまり?自分がイくまで俺のケツ使うのはフェアじゃないって言いたいのか?」 身体を起こした彼に図星を突かれ、思わず口を噤む。 次の言葉に詰まってしまい、何も言えないでいると、突然彼が此方の両手首を掴んで馬乗りになった。 何が起こっているのか分からず目を丸くしていると、彼が大股を開き足を曲げ、此方の肉棒を先程まで使っていた秘孔に捻じ込もうとしている。離れようにも彼の方が力が強く、体格も良くて勝てるわけがなく、ぬぷぬぷと厭らしい音を立てて飲み込まれてしまった。 目の前には、下腹部からとろとろと我慢汁を零し、それを如何なく見せつけてゆっくり腰を上下させる彼の姿があった。 「……わかったわ、氷魚……、ごちゃごちゃ考えすぎなんだよお前……、そもそも初めからフェアじゃなかっただろ……、だから俺の事、ちゃんと見て……イくまで大人しく腰振ってればいーんだよ」 「……、」 「おれが、気……うしなうまで、……存分に愛してくれよ、なぁ……こまい……?」 「っ、……あゆむくん……」 「俺のどんな姿が見たい?……目、離せないぐらいのもの、見せてやるよ……、お前……さっき俺の感じてる顔見た瞬間……ちんぽ、でかくしてたよなぁ」 「え、あ、……何でもお見通しやん……」 彼は腹に飛び散っていた自らの白濁を指でなぞり、掬い上げて其れを舐めた。 腰を前後にもどかしく揺さぶりながら、自らの口内を指で犯し、その度にたらりと溢れる唾液を拭うことなく胸元に落とす。 耐えきれないほど、エロい。 あまりにも此方の欲を掻き立てるのが上手すぎる。 彼は唾液でぬるついた指を、胸の突起に当て、撫で付け、かりかりと引っ掻き、その度に、ん、んっと甘い声を漏らす。 目が離せない。とんでもないものを見せつけられている。 「はぁ……こまい、どうすんだよ……おれ、また勝手にイっちゃうけど……いーの?」 「、よ、……よくないって……これ、ほんまに……」 「目ぇバキバキじゃん……この、ドスケベ♡」 舌先から唾液をたらたらと零し、胸元、腹を伝い下腹部に溜まる。其れを何度も指で掬い、とうとう両手で胸の突起を弄び始めた。爪先が突起を弾き、その度に彼の身体がビクッと震える。 繰り返される不規則な軽い振動に肉棒が焦らされていく。 そんな此方の様子など全く気にせず、彼は両方の突起をあらん限りの力で捻り上げ、背を弓なりにして嬌声を上げる。 「あ‪゙ぁッ……あ‪゙ぁあ‪゙ぁッッ♡ちくび、ッ、ちくびやばいぃ……ッ♡」 「あ‪゙ーーーーもうあかん歩くん、これ以上えろい顔せんとって……殺しにきとるやろほんま」 彼の腰が少し浮いたタイミングで力の限り、身体を突き上げる。 楔を打ち上げるように、何度も、何度も打ち付けた。 「ンあ‪゙ぁッ!こま、いっ♡、こまいッ♡」 「はぁ、……はぁっ、あゆむくん……っ、」 肌と肌が何度もぶつかり合い、弾けるような音が部屋中に響き渡る。 此方が動かすより先に、彼が何度も腰を上下させて自らの快楽を貪り食っている。とんでもなく淫靡な姿で、何度も焦らされた中で生まれた、身体の奥底を電撃が走るような快楽に耐えきれず、思わず彼の体内に精を放つ。 「ん‪゙、ッ……ぐ、ぅ……ッ、!」 「あ‪゙、ア‪゙ァ……っ♡……こまいの、せ、えき……、種付けさいこぉ……ッ♡」 此方が絶頂を迎え、接合部から白濁液が漏れても彼は腰を振るのをやめなかった。 このまま肉棒に刺激を与えられ続けるとおかしくなってしまいそうだ。 いつまでも続く甘い痺れに頭が追いつかず、目頭が熱くなり、口を開けば今まで出したことのないような甘い声が漏れる。何とか逃れようと身を捩らせるが彼がそれを許さなかった。 「っ、あ‪゙ぁっ……はぁッ……あゆむ、く、んッ……たすけ、」 「んお‪゙ぉぅッ♡、こまいのッ、せーえきっ、もれるぅう‪゙ッ♡もれちゃ、うっ、のにぃ、こしっ、とまんねぇッ♡もっとッ♡もっとちんぽしたい‪゙ぃいぃ♡お‪゙ぉおぉ‪゙ッ♡ちんぽッ、ちんぽぎもぢィィ♡」 だらしなく舌を出し、泡混じりの涎を口の端から溢れさせ、大股を開いて何度も何度も腰を振り、自ら白濁液を撒き散らす彼の姿はあまりにも刺激が強すぎる。 こんなに恥辱に塗れた姿になりながらも、此方を求めて中をきつく締め上げる彼に持てる力の全てで腰をぶつけた。 互いが快楽を求め、追いかけ、ばちゅ、ばちゅ、とどちらとも言えぬ水音が響く度に、彼が喉奥から獣のような喘ぎを漏らす。 「お‪゙ッ……♡ん‪゙ぉお‪゙ぉ……♡、あ‪゙ぁあぁ♡いぐ!イグッ!イグ、いぐっ、イグぅぅ♡」 「あ、ぁあ、あゆむくんッ、きもち、っ、こんなんッ……、頭おかしく、なる……ッ……、きもち、ぃ、ッ……あぁ、ッやばい……あ‪゙ぁ、あぁあ……あゆ、む、くんッ……、はぁ……すき……ッ……」 「お‪゙ぉ……♡んぉ……ッ♡……ほ……ぉ‪゙……ッ♡……ぉ、お……っ、あぁ‪゙……しあわせぇ……っ、こまい……、あぁ……すきぃ……あぁ……♡」 ぴゅく、ぴゅくと透明の液を噴き出す彼の下腹部は、限界を迎えて此方の腹に力なく横たわっていた。 そのまま肉棒をずるりと引きずり出し、彼は目の前に倒れ込むように横たわる。はぁ、はぁ、と息を切らし、此方を虚ろな目で見つめていた。 そんな彼に手を伸ばし、汗で張り付く髪を指で優しく剥がせば、満足したように口角を上げて微笑んだ。 「あゆむくん、……どうしてこんなエロくなったの……」 「……こまい、こーゆーはげしいの……すきだもんな……」 「……、どういうこと……、どこ情報よ……それ」 「さぁな……」 「……昔勝手にスマホとか見た?、……あゆむくん、」 「お前のそういうのは、ぜんぶしってる……」 突然、とんでもないことを口にした彼は、大きな謎を残したまま眠りに着いた。 ──────彼の恋心はもしかして、野球を辞めろと言う前からだったのかもしれない。 昔泊めた時の彼の様子がおかしかったのは、きっと彼は“好きな人の家に泊まっている”という感覚だったからだろう。 一緒に過ごした部屋の中にある、持っている漫画、趣味の物、着ている服、下着、……抜くためのオカズ、それら全てを知った時、彼はどう思っていたのだろうか。 男同士のセックスで、思うようにイけず、遅漏だとかフェアじゃないとか伝えた時、彼はどう思ったのだろうか。 なんにせよ今回、彼を暴走させたのは間違いなく自分だ。 「……あぁ、歩くんがこうなったんは僕の所為や……」 8年間、彼との連絡を絶った事、彼を避けたこと、彼を忘れようとしたこと。 ──────これら全てを、深く深く後悔した。 きっと彼は、僕に奪われた3000日分の恋心を、取り返す為に現れたのだろう。 偶然か、運命かは分からない。 「ごめん、あゆむくん……好きだよ、愛してる」

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