「ばかじゃわからねえだろ」 「ひゃあ……あう！」 　同じように滾った皆方の根元を掴み上げると情けない声が上がる。些細な刺激にさえ身体を震わせていることを知りながら、先端を丸く撫でた。滲み出た先走りでドロドロだ。 「やあ、あ……なんで、あ、そこ……」 「イったら終わるだろ、おまえ。俺たちはもう一晩に何発もやれるほど若くねーんだから……我慢しろ」 　根元を握られているせいで達することの出来ない皆方は、ひいひいと泣きながら頭を振る。俺だって我慢の限界ではあはあと息を切らせていた。だがここで引くわけにはいかない。 「や、や……無理ぃ、出したい！　文ちゃ……」 「入れていいか？」 「やあ……、あかんけど……あ、あ、そうせんと出させてくれんのやろ……？」 「そういうことだな」 　どうする？　とばかりに皆方を見下ろせば、とろっとろに蕩けた顔の瞳が揺らいだ。そうして顔を背けると「好きにしたらいいやん」と呟く。 「かわいくねーの」 　言葉とは裏腹に愛しさがこみ上げる。皆方のギリギリの抵抗が可愛くって仕方がない。よいしょと掛け声を掛けながら皆方の膝を大きく割った。その狭間で確かめるように会陰を辿る。 　くったりと力を抜いたそこに先端を押し当てれば、簡単に雁首の半分ほどが埋まった。暖かさに飲み込まれるように腰を進める。 「う――……、あ」 　圧迫感から思わず声を漏らした皆方は、慌てて口元を覆った。それすらも煽情的に感じられ、もう一歩も引けなくなった。ゴリゴリに硬い一物で皆方の狭窄を押し開いていく。 「あ、あ…………っうん！」 　コリュっと雁首が胡桃を擦ったのが俺にも分かった。同時に皆方の声と腰が跳ねる。本能的な動きで腰を引いた。 「ああっ、ばかっ」 　力の抜けたばか、にまた胸を抉られつつ腰を小さく揺らす。雁首が何度も胡桃を擦り、その度に皆方が鳴いた。