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第21話 光のモテ期?。
俺は「ごめんお先!!」とだけ言い残して、急いでお風呂から上がり、マッハで服を着て部屋に戻った。
ほどなくして月城くんがビショ濡れの髪を振り乱し、慌てた様子で部屋に入って来た。
「こーくん大丈夫?のぼせちゃったの??」
「ああ、いや、うん、そんな感じ…。ごめん先に出て…。」
滅茶苦茶曖昧な返事をしてしまったが、月城くんは怒るわけでもなく、心配そうな顔をしていた。
あー… なんかごめん。俺が勝手に変な方向に意識して、おかしくなってただけなのに…。
罪悪感に苛まれていると、
──コンコン
誰かがドアをノックした。
相部屋のもう1人は帰ったし…誰だろう。
ドアを開けてみると、
知らない女子が2人立っている。
他のクラスの子かな?
「えーっと、月城くんに用事…かな?」
「いえ、えっと……私達隣のクラスの者なんですけど、あの、友達が、日向野くんに、お話があって…、」
「えっ、俺?」
「はい、今から少しだけお時間いただけませんか?友達、レクリエーション室の前で待ってるんで!」
そう言うと女子たちは、一礼して足早に去っていった。
隣のクラスの女子が俺を待ってる?
何のために??
「なになに?なんだったの??」
「う〜ん、隣のクラスの女子達だったんだけど、俺に話があるみたい。
今から来てって。…怖いな。カツアゲされたりしないよね?」
「…カツアゲなんて、そんなことする子はこの学校にはいないと思うけど。とりあえず行ってたら?」
「そうだよね、委員会のことかなぁ。先生から入って欲しいって言われてたけど、勉強も追いつてないところがあるから悩んでて…。」
「とりあえず行けば?待ってるんじゃないの?」
……あれっ なんか機嫌悪い??
「そ、そうだね、とりあえず行ってみる。」
俺はレクリエーション室に向かいながらも、さっきの月城くんの態度が気になっていた。
お風呂上がりなのに血が吸えなくて、イライラしてたのかな。
食材も洗えるし、喉も渇くし、風呂上がりに血を飲むこと多いって言ってたもんなぁ。
ここ、瓶牛乳の自販機あったから、
用事が済んだらそれ買って戻ろう。
──レクリエーション室に着くと、さっきの女子2人と、もう1人、見知らぬ女の子が立っていて、
その子は俺に気付くと、頬をピンクに染め、おずおずと近づいて来た。
「あの……!突然呼び出したりして、ごめんなさい!来てくださってありがとうございます。」
「えっと…これ…読んでください…!!」
「…では…!失礼します!」
女子達はパタパタと駆け足で去ってしまった。
これってまさか………
ピンクの花柄の封筒をこっそり開けてみると、
『はじめまして。2組の吉田です。
日向野くんのことが気になっています。
仲良くなりたいです。』
いわゆる一つのこれは…
『ラブレター!?!?』
マジか…………。
今までモテなさ過ぎて、何で呼び出されたのかさえ気付かなかった……。
でも、俺自身のことを見てくれている人もいるんだな。
ふふっ!ちょっと嬉しいかも…!
牛乳を買って部屋へ戻ると、
月城くんは布団を敷いて横になっていた。
「エッ、もう寝てるの??早くない?」
「……うん、なんか疲れちゃって。」
「そっか、そうだよね。日中起きてるだけでも辛いのに、外に出て活動したら、疲れるよね。」
「あ、牛乳買って来たから、寝る前に飲まない?」
「……うん。ありがと。」
月城くんは起き上がり、牛乳をゴクゴクと飲み干すと、
「ごちそうさまおやすみ。」
と、言うや否や、俺に背を向けてまた横になった。
エッ、俺、なんかした???
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