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第34話 暴君の月城くん。

光「俺、王様だ!」 1と2だけで何かさせる気は無い。 俺とどちらか一人が絡む命令にするから、二分の一で天国か地獄。 攻めた命令にして緋美を引いたら最悪だ……。 光「──南無三…!」 光「下僕2!!王様と恋人繋ぎして、目を見て名前呼んで大好きだよって囁く!」 緋「ふざけんなっすよ!!煩悩まみれじゃないっすか!」 緋「ちなみに俺、下僕2っすけど?!」 光「何でお前なんだよ!」 緋「知らんっすよ!」 月「まあまあ、それくらいは、ゲームだからやれば?」 緋「えーーーーっ!」 緋「……わかったよ…」 俺と緋美は、互いの指を絡め繋いだ両手を、肩の高さまで持ち上げた。 これ恋人繋ぎ?取っ組み合いでは? 緋「…チッ!……光、大好きだよ……」 光「…緋美……俺は大嫌いだよ…」 緋「そんな返しいらんすけど!?」 光「お前こそ大好きなのに舌打ちするなよ!」 月「はい終わり。次々。」 月城くんが間に入り俺たちを引き離した。 なっ!?やらせといてちょっと不機嫌になってない?! 王様になれないからかな? 月「はい!次引くよ!」 月「やた⭐︎次は僕が王様〜♪」 …なんか細工した? 月「下僕1と下僕2が、静夢大好きだよ〜!って言いながら王様にハグ!」 光「2人とも?!そんなのありなの?」 月「ありです!」 月「まず下僕1!どうぞ!」 緋「はい!」 緋「しーちゃん大好きだよ〜!!」 ギュッ………… 緋「ははっ!こんな命令ご褒美でしかないな!」 緋「24時間でも出来る!」 月「はいもう下僕1さんいいよ!ありがとう!美味しく育ってね!」 大好きメーター上げさせて、血の味上乗せ作戦じゃん! 月「下僕2、どうぞ!」 光「はい…」 ギュッ…… 光「大好きだよ、静夢……」 耳元でそう言うと、腕の中の月城くんがぴくっと小さく揺れた。 あ〜小柄で繊細で髪サラサラで、 可愛いなぁ…… 触れている体が、ほんのり熱を帯びていく。 月「は、はい、ありがとぉ……」 ── 月「……実はね、」 月「あの古文書に、日光に強くなれる秘訣も、書いてあったの。」 光「えっ、そうなんだ!」 緋「どうすれば??」 月「個人差はあると思うんだけど…まずは血を吸われる人が、僕にいっぱい情欲の念を抱いてくれること。」 光「ああ〜だーい好きな気持ちね。うんうん。」 光「ん?でもそれなら、緋美はしーちゃんのことアホみたいに好きだから、もう昼間に海水浴できるくらいに強くなってなきゃおかしいよね?」 緋「アホって!まあ、間違ってはいないっすけど。」 月「うん、だから、もう一つ条件があって…」 月「それは今は言えないけど、」 光「言えない?!」 月「…上手くいくような気がしてるんだ。」 「とりあえずこれからも、そのピュアさを忘れずに、美味しい血をよろしくお願いします!」 「言えない」ってなんなの?? 超絶気になる! でも、1人で古文書読ませてしまったのは俺たちだし、無理に聞けないな… 光「わかった。進捗は教えて下さいね?王様。」 月「もちろんじゃ!」 月「あははっ!もうゲームは終わりね!」 月「2人とも、ありがとう。僕の体質改善のために…。」 月「良い収穫もあったし、血も美味しかったし、宴もたけなわじゃが、お開きにするとしよう!」 王様のパーティーだったのに! 殿様の宴になってる! まあ、月城くんが…静夢がご機嫌なら、何でもいいや。二つ目の条件は気になるけど、見守っていこう。

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