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第33話 地獄の王様ゲーム。

カプッ… 鋭い痛みが一瞬走ったかと思うと、 ジュッ……! すぐに全身がえも言われぬ心地良さに包まれた。 ジュッ……「ハァッ……!」 ジュッ……「ン……フウッ…」 ジュウウッ……「アアッ……!」 ジュッ……ジュルッ…「ハァッ…ハァッ…!アッ…!」 んんんんんんん〜〜!!!? 俺の時だけ長くない!??? 「待って…!静夢!飲み過ぎ!俺死んじゃう…!」 「えっ、あっ!ごめん!!」 静夢は慌てて離れると、両手で顔を覆い、指の隙間から俺を覗いた。 その隙間から見える頬は、耳まで真っ赤に染まっていた。 「『死んじゃう』なんて…こーくんってばぁ…♡」 なんで照れてる?? やいやマジで死ぬかと思ったんだけど? 「これキツいっすね…。外出とけばよかった…。」 ライバル食料的にはキツいよな……。 てかライバル食料って何? もうわけわかんない……。 止血とハグをして、膝から降りた月城くんは、 満面の笑みで俺たちに向かって、 「それでは結果発表します!2人とも僕のこと、だ〜い好きですねッ!ピュッアッピュアの童貞拗らせ悶々ボーイ達で間違いありません!」 ブハッ!! 突然ハイテンションで酷いことを言うから、俺は吹き出してしまった。 「なんか静夢、酔っ払ってる??」 「様子がおかしいっすね(笑)」 「どちらも恋愛経験ゼロ、最高の童貞です!あははっ!」 2人の間に何もないことも、 2人とも自分のことが大好きだってこともわかって、その上美味しい血までたっぷり飲めたから、ご機嫌になっちゃったのかな。 夜も更けてきたし、月城くん絶好調の時間帯なのかも知れないな。 「なんかゲームしない?」 「王様ゲームとか。」 想像以上に深夜のパリピテンション!!! 「3人で?!」 「3人いればできるでしょ?」 「やったことないけど。」 「くじ作ればいいんでしょ?」 月城くんは細長く切った紙に、 「王様」「下僕1」「下僕2」 と書いて握りしめ、俺たちの前に差し出した。 『下僕』って要る? 俺もよく知らないけど…。 「王様だ〜れだ!」 「わ!俺だわ!王様…!」 緋美が王様!?嫌な予感がする…。 「二分の一か、よし……!  下僕1が王様の唇にキスする!!」 王様を引いた緋美は、願うような顔で月城くんの方を見たけれど、 「……おい。下僕1は俺だ……。」 「ああああああ!!!二分の一外した!!!」 「緋美!キスなんてダメだよ!同意なくやるもんじゃないでしょ!」 いやそれ、巨大ブーメランですが!? 「緋美、もっと健全な命令にして!」 「じゃあ下僕2が王様に10分間ハグ〜♡」 「10分とか長いし!てかもう番号わかってて言ってるから無効だろ!」 「ちぇっ……」 結局くじを引き直した。

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