33 / 75
第33話 地獄の王様ゲーム。
カプッ…
鋭い痛みが一瞬走ったかと思うと、
ジュッ……!
すぐに全身がえも言われぬ心地良さに包まれた。
ジュッ……「ハァッ……!」
ジュッ……「ン……フウッ…」
ジュウウッ……「アアッ……!」
ジュッ……ジュルッ…「ハァッ…ハァッ…!アッ…!」
んんんんんんん〜〜!!!?
俺の時だけ長くない!???
「待って…!静夢!飲み過ぎ!俺死んじゃう…!」
「えっ、あっ!ごめん!!」
静夢は慌てて離れると、両手で顔を覆い、指の隙間から俺を覗いた。
その隙間から見える頬は、耳まで真っ赤に染まっていた。
「『死んじゃう』なんて…こーくんってばぁ…♡」
なんで照れてる??
やいやマジで死ぬかと思ったんだけど?
「これキツいっすね…。外出とけばよかった…。」
ライバル食料的にはキツいよな……。
てかライバル食料って何?
もうわけわかんない……。
止血とハグをして、膝から降りた月城くんは、
満面の笑みで俺たちに向かって、
「それでは結果発表します!2人とも僕のこと、だ〜い好きですねッ!ピュッアッピュアの童貞拗らせ悶々ボーイ達で間違いありません!」
ブハッ!!
突然ハイテンションで酷いことを言うから、俺は吹き出してしまった。
「なんか静夢、酔っ払ってる??」
「様子がおかしいっすね(笑)」
「どちらも恋愛経験ゼロ、最高の童貞です!あははっ!」
2人の間に何もないことも、
2人とも自分のことが大好きだってこともわかって、その上美味しい血までたっぷり飲めたから、ご機嫌になっちゃったのかな。
夜も更けてきたし、月城くん絶好調の時間帯なのかも知れないな。
「なんかゲームしない?」
「王様ゲームとか。」
想像以上に深夜のパリピテンション!!!
「3人で?!」
「3人いればできるでしょ?」
「やったことないけど。」
「くじ作ればいいんでしょ?」
月城くんは細長く切った紙に、
「王様」「下僕1」「下僕2」
と書いて握りしめ、俺たちの前に差し出した。
『下僕』って要る?
俺もよく知らないけど…。
「王様だ〜れだ!」
「わ!俺だわ!王様…!」
緋美が王様!?嫌な予感がする…。
「二分の一か、よし……!
下僕1が王様の唇にキスする!!」
王様を引いた緋美は、願うような顔で月城くんの方を見たけれど、
「……おい。下僕1は俺だ……。」
「ああああああ!!!二分の一外した!!!」
「緋美!キスなんてダメだよ!同意なくやるもんじゃないでしょ!」
いやそれ、巨大ブーメランですが!?
「緋美、もっと健全な命令にして!」
「じゃあ下僕2が王様に10分間ハグ〜♡」
「10分とか長いし!てかもう番号わかってて言ってるから無効だろ!」
「ちぇっ……」
結局くじを引き直した。
ともだちにシェアしよう!

