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第37話 重たい目玉焼き。

俺はいつの間にか寝てしまい、 気がついたら朝になっていた。 静夢は俺の方を向いて爆睡中。 緋美は床に落ちてる。 静夢の寝顔可愛いなぁ〜… 俺はそっと静夢の背中に手を回してみた。 薄い背中の感触が手のひらに伝わってくる。 静夢が起きないのをいいことに、 俺は背中に手を添えたまま、サラサラの銀髪に顔を埋めた。 はうっ…シャンプーの良い香り… 思わず頬擦りしてしまった。 そうだ、おでこ見ちゃおう。 そう思って静夢の前髪を掻き上げた瞬間、 寝ているはずの静夢の顔が、赤く染まった。 光「あ…起こしちゃった?ごめん…おはよ…」 俺が焦って手を離すと、 静夢はパッと瞳を開いて、 月「…おはよう。もう…!イタズラしないでよ…!」 月「…僕もするよ?」 静夢は俺の脇腹をくすぐってきた。 光「あはははは!やめて、静夢!」 俺も静夢の脇腹をくすぐり返すと、 月「アッ!アッ!ふふっ!そこ弱いからぁ…!こぉ〜くん…だめぇ…!」 ちょっとーーー!!言い方!! 血が一点集中するからやめてーーー!! こんな反応するから、煩悩が先立っちゃうんだよ……! 緋「うぉおおおおおい!先輩!!俺を除け者にして!!!しーちゃんにちょっかい出さないでください!!!」 静夢の艶っぽい声で目を覚ました緋美が、俺達の上に飛び乗ってきた。 光「ちょ、重いって!お前が勝手に落ちてただけだろ!手なんか出してないよ、くすぐられたから仕返ししただけ!」 月「緋美おはよ〜朝から元気だね!」 月「朝ごはん食べよう、僕は瓶血液を飲もうかな。」 瓶牛乳みたいな感じに言うなぁ。 着替えてリビングに行くと、静夢の母親が朝食を作ってくれていた。 母「日向野くん、しーちゃん、ひーくん、おはよう!昨日はお疲れさま、少しは眠れたかしら。」 光「あ、はい。探し物も見つかって、ぐっすり眠れました。」 月「みんなはハムエッグだね。僕は市販の瓶血液を飲むけど、こーくん大丈夫?」 光「何が??」 月「他の子の血だよ?嫉妬しない?」 光「えっ!市販の栄養補助食品に嫉妬しないよ!」 俺が照れながらそう言うと、静夢はクスクスと笑った。 月「こーくん、目玉焼きは醤油派?ソース派?緋美はいつも醤油マヨネーズだよね!」 緋「とりあえずマヨネーズかけとけば何でも美味いんだよ。」 月「ふーん、そういうものなんだ。」 光「いやいや、緋美の舌がおこちゃまなんだよ。」 月「そういえば古文書に、食事についても書いてたなぁ。僕もいずれ、食事の味がわかるようになるかも…!」 光「そうなの?!古文書すごいじゃん!なんて書いてたの??」 月「それは、ええと…」 母「……やっぱり、あの手記を読んだのね…。 日向野くんの血を飲む関係にもなっているのね…。」 母「そろそろ、あなた達にちゃんと話すべきね、私たち一族のこと…。」 えっ!急に何?? 吸血一族の秘密なんて、俺聞いていいやつ? 緋「アルバムのことも、教えてくれない?」 そうだ、緋美の写真のあの女性…… 母「わかったわ。全て話すから、食事をとりながら、気持ちを楽にして聞いてね。」 既に空気が重たくて、ご飯が喉通らないんですけど?! そんな俺をよそに、母親はゆっくりと話し始めた。

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