51 / 75
第51話 ピュアな弟。
「ちょっと、思ったんだけど…」
「僕の血の飲み方って……」
「……いらやしくない?」
ついに気付いた!!
緋美、終わったな!!!
「あ〜…。それは…最初に鼻血を吸われた時から思ってたけど、作法とか儀式とかで、そうしなきゃいけないのかなって…。」
「それが古文書には、特に決まりは無いって書かれてたんだよね。『供血者と話し合って決めるのもの』だって…。」
「今まで緋美に言われるがままにやってきたけど……弟とあんな感じになるのは、よくないよね…。緋美ってまだ子どもで、性的な知識も乏しいから、甘えたいだけなのはわかるんだけど、ちゃんと教えてあげないと…。」
え?その弟、性的な造詣マリアナ海溝より深いらしいよ?
俺の童貞奪おうとしたり、3人で繋がろうとしたり、性欲の塊みたいなヤツですが?
てか静夢なんて、数分前に初めて性的快感を知って精通したくせに、先輩風吹かせて『教えてあげないと』って言ってるの、めっちゃムズムズする!!
「……ふふっ!」
「な、なに!?」
「いや、静夢、お兄ちゃんだなって思って。」
「ええ〜そりゃ見た目は緋美の方がだいぶん大きいけど、僕がお兄ちゃんだよ!」
「そういえばこーくんは、兄弟いないの?」
「いるよ。弟と妹。俺もお兄ちゃんだよ。」
「えっ、弟いるんだ!何歳??」
「ふ…!なんで弟だけに興味持つんだよ。妹もいるよ。結構歳離れてて、弟が小6、妹はまだ小4。」
「あっ、妹もいるんだね!へえ〜!小6かぁ〜」
弟のことしか頭に入ってないじゃん。
本当に静夢は食いしん坊?だなぁ。
「そういえば、こーくんの家族のこと、僕何にも知らないなぁ。」
「……僕たち、あんなことまでしたのに…。」
「ねえ、今度こーくんのお家に行かせてよ!弟たちにも会ってみたいし!」
「いいよねっ?」
「それは…いい、けど……」
「けど?」
「……弟、噛まないでね?」
「あははっ!こーくんってばぁ、噛まないよ!」
「まだ小6でしょ?」
そこ!?!?
「緋美のを飲み始めたのが中1だったなあ。美味しくいただけるまで、あと一年はかかるねえ。」
そんな、作物みたいに…!
「……って、えっ!?もしかしてこーくん、弟となんかしてないよね?」
「今日の僕たちみたいなこと……。」
「ないない!!弟って、みんながみんな、緋美みたいな感じじゃないからね?!」
「良かった!こーくんの弟でも、あんなことしたら、全身の血を飲み干しちゃうぞ〜?ふふっ!」
静夢は、本気出せばそれが出来るからなぁ…
笑えないよ〜〜
「まずは僕のピュアな弟を諭さねば!抱き合って血を飲ませたり、食べられる前に性器を洗ってもらうのは、恋人関係の二人がすることだ……って。」
『食べられる前に性器を洗ってもらう』!?
言葉にするともの凄いパワーワードだな……!
しかも緋美は全てわかってて、恋人気分でやってたってのが、もうなぁ…。救いよう無さすぎ……。
「まあでも、お兄ちゃんだーい好きで、甘えたくて言ったことだもんね。静夢に諭されたらあいつ落ち込みそうだから、俺から言うよ。」
「そう?じゃあ僕は飲み物作っておくね。こーくん、色んな体液減ったから、喉乾いたでしょ。話終わったら緋美とリビングに来てね♪」
「うん、わかった。」
俺は静夢の部屋を後にして、緋美の部屋に向かった。
ともだちにシェアしよう!

