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第14話
「どうしたの、真翔?」
「なあ……どうしてホテルなんかに連れ込んだんだ……」
「近かったし、いろいろ設備があるから便利だと思ったから。それだけ」
「そんなこと言って、本当はしたいんじゃないのか?」
「真翔がふらふらで心配だっただけだよ」
「嘘つくなよ。お前、飲み会のときも仕事中もずっと俺にべったりじゃねーか。分かってんだよ」
酔いの勢いに任せて言ってしまった。純粋に心配だったと言葉で否定してほしかったのに、優吾は肯定も否定もしなかった。
逃げられる自信もすっかりなくなった真翔は、全身の力を抜いて再びベッドに横たわった。
「ヤりたいなら好きにしなよ、ほら」
「……そんなこと言って、後悔しない?」
「何だよそれ。勝手にすればいいだろ!」
すると優吾は、無言でベッドの上に乗ってきた。やっぱり、と思ったその瞬間に見えた優吾の表情は、いつもの優しい笑みとは異なっていた。獣のような鋭い視線、真翔のことを狙っているとしか思えなかった。
ドキリ、と心臓が早鐘を打ってきたと同時に、真翔の唇に噛みつくようなキスがされた。先ほどとは違う、触れるためだけのキス。恋人だったときは当たり前にしていた行為で、かつての感情が再び湧き上がって鼓動はさらに速くなる。ただ挑発しただけだったのに、真翔の身体は喜んでいた。
優吾は少しずつ啄むように離しては触れを繰り返してきた。優吾の感触が新たな刺激となって、まるで波のように心地よさがやって来る。優吾は相変わらず優しく、いきなる深く触れることなくゆっくりと丁寧だ。
一方、真翔の中の欲望は優吾を欲していて、もっと、と求めるように優吾の背中に腕を回して抱き寄せた。ビクリ、と優吾の身体が震えて唇が離れてしまった。
「っあ……んぅ!」
優吾のスイッチが入ったようで、抱きしめながらいきなり激しく唇を重ねた。舌が強引に真翔の口を割り開き、そのまま口内へと侵入してきて真翔のものを絡め取った。どちらのものか分からない唾液が混じり合い、口の端からこぼれていく。優吾が一方的に求めているだけのはずなのに、あまりの気持ちよさに真翔は思考が再びふわふわとしてきた。
すると、シャツの裾から肌を滑る手が這うように上がってくる。
「あぅぁっ……」
火照った身体には激しい刺激だった。口は塞がれているのに、甘ったるい声が勝手に漏れ出てしまう。それでも、優吾は手を止めないどころかどんどん進んでいた。
胸の突起に指先が触れた途端、真翔の身体は大きく跳ね上がった。すぐさま優吾は反応し、何度も先端を転がしていく。
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