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第3話 復讐代行

だからこそ、裕介を酔わせてベロンベロン状態で本音を引き出せれば ひとつやふたつ、いやそれ以上に俺への不満が出てくるのではないか?と踏んだ俺は 裕介に相談があるという口実で、裕介を店に引っ張り込み、乾杯も早々にペースを上げさせた。 すると、裕介は茹でたこのように頬がじんわりと朱に染まり始めた。 そのときに『裕介さ、俺のこと憎いでしょ。女の子にも人気で部長にも気に入られてて』と 嫉妬を煽るような言葉を並べて、カマをかけるように顔を覗き込み 反応を見逃さないよう目を細めた。 しかし、意外にも裕介は困ったように笑うだけだった。 『快翔くんね…っ、すごく、かっこいいよね』 『え?』 『他の人が残業で大変そうだったら、率先して手伝ってるし、誰に対しても優しいし…気配り上手で、頼りになる男って感じで僕の憧れだもん』 俺の内面を見てくれるやつなんて初めてだったからか そう言って、無邪気に笑う裕介にドキっとしたのを今でもよく覚えている。 ─────── だから、今電話口で裕介が変わらずそう言ってくれるのが嬉しくもあり、可哀想に思えた。 俺が思い出に耽って黙っていたからか、裕介が再び口を開いた。 「…でも、やっぱ辛くて……眠れなくて、快翔に電話かけちゃった。明日、仕事なのにごめん」 いつも通りの素直な裕介の態度が、不憫で仕方なかった。 「別にいいよ。俺も今寝れなくてゲームしてたとこだし…裕介が落ち着いたら寝るから」 「…っ、ごめん、すぐ切るね。聞いてくれてありがとう。また明日、会社で……」 どうやら、俺の言葉を迷惑になると受け取ったようだった。 「え?いや、そういう意味じゃなくて──」 俺は慌てて裕介を引き留めようとするも スマホからなるのはツー、ツーという通話終了の音のみだった。 静寂が帰ってきた部屋で、スマホを耳から離す。 そうして俺の胸に残ったのは、むしゃくしゃした気持ちと 〝俺の裕介を泣かせたクソ女がいる〟という事実だけだった。 こうなれば、やることはひとつしかない。 高橋歩美という女が裕介にしたように、徹底的に金を搾り取り、病ませるまで叩き潰し、評判も何もかも地の底に落としてやるしかない。 こういうときは、自分が女に好かれやすいイケメン高身長・高収入男でよかったと心底感じる。 女を惑わすために誂えられたかのような、この完璧な容姿とステータスを有効活用する良いチャンスだと考えた俺は すぐに作戦を実行することにした。 ◆◇◆◇ 翌日の昼休み─── 俺はおにぎりだけを胃に入れ、早速女に近付いた。 「ねえ、歩美ちゃん。一緒にランチでもどうかな?」 「えっ、快翔くんが誘ってくるなんて珍しいね…!いきなりどうしたの??」

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