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第4話
和音のそこは既に熱を持ち、硬くなりつつあるではないか。
飛鳥に触れて、欲情したというのか。
「俺がしたみたいにやってごらん?宗士から聞いたけど、経験ないんだってな。一人でする時みたいにやってみろ」
和音は飛鳥の手を誘導しながら、中心を扱き始める。
「そうだ、いいぞ。上手いな」
徐々に扱く速度が増し、和音の息も荒くなってきた。
そうして、和音は飛鳥の手の中で果てた。
「今日のやり方、覚えておくんだぞ」
「うん……」
飛鳥としては、凄いことをしてしまったような気がする。
しかしこれから毎日これをしなければならないのか。
憂鬱になる飛鳥だが、その後、口淫の指導まで受けることとなった。
飛鳥は和音の凄まじい手管に翻弄されるのだった。
ちなみに和音によると、今日の指導は“関係を持つ”ことには当たらないらしい。
先輩が新人に指導するのは、香煌楼の伝統だという。
それから何度か和音は時間を見つけて飛鳥に指導をしてくれた。
そして五日後には、飛鳥も客を取ることとなったのだ。
最初は客を取ることが嫌で嫌で仕方がなかった。
時には自分の父親ほどの年齢の男を相手にしなければならない。
とても苦痛で、吐き気さえ模様したほどだ。
しかも、先輩男娼である宗士からいじめを受ける飛鳥。
宗士は飛鳥に対して、「童貞の赤ん坊」や「生娘」などと悪口を言ったり、蹴ったりしてくるのだ。
飛鳥の心が荒んでいたある日、宗士が「俺の客に手を出すな」と部屋で絡んできた。
そう言えば、和音に「他の男娼の客は盗ってはいけない」と言われていた。
「僕はあんたの客なんて盗ってない」
宗士によると、ある客が「新しく上玉が入ったらしいな。その子を試してみたい」と言ったというのだ。
相手をしてもらっている男娼にそんなことを言うなんて、その客は随分と下衆なものだ。
「別に僕は何もしていない!客くらい自分で繋ぎ留めておけよ!」
飛鳥が反論すると、宗士の拳が飛鳥の頬を直撃。
殴られた拍子に、飛鳥は床に尻もちをつく。
「何するんだ!」
「お前が生意気だからだ!」
二人でやり合っていると、部屋の戸が開いた。
「何やってるんだ、お前ら!」
部屋に入ってきたのは和音だった。
「ちっ。こいつが生意気だから悪いんだ!」
そう吐くと、宗士は部屋を出ていく。
戸を閉める大きな音と共に。
「大丈夫か?」
「……平気です」
「あいつに色々やられてるの、知ってるぞ。お前のこと、見てたから……」
飛鳥が「え!?」と戸惑いを見せると、和音は「新入りだから気になってたんだ」と言う。
「ところで、ここが赤くなってるじゃないか」
和音が飛鳥の頬を触ろうとすると、飛鳥は和音の手を払った。
しかし飛鳥は我に返り、顔を赤くする。
「す、すみません……つい……」
「いや、いいよ。それに、そんな堅苦しい話し方しなくてもいい。気楽に話してくれ」
飛鳥は和音の澄んだ瞳を見つめ、コクリと頷いた。
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