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第3話

「こっちにどうぞ」 促され、飛鳥は青年に近付いていく。 『なぜ、あの人がここにいるんだ……?』 飛鳥の思考が追いつかない。 「俺は和音といい、十八歳だ。ここには二年ほどいる」 和音というその青年は美男子で、中性的な雰囲気がある。 きっと和音も、数々の男たちを相手にしてきたに違いない。 自分は、この和音から手ほどきを受けるというのか。 飛鳥は何とも言えない複雑な気持ちになった。 「飛鳥、十六歳」 「飛鳥か……。良い名だ。主が付けてくれたのか?」 和音の問いに、飛鳥は首を縦に振る。 「今日、君に色々と教えることになっている。よろしくな」 「よろしく、お願いします……」 本当はお願いなどしたくないのだが、仕方ない。 これから自分は初対面の男に触られるらしいが、今後はそれに耐えていかなければならないのだから。 「まず、ここの男娼同士で関係を持つことは禁止されている」 「はい……」 「あと、客と実際に恋仲になることは禁止じゃないが、好まれない」 和音は「身請けするまでいけば話は別だが……」とも言う。 「あの、みうけって何ですか?」 「大金を払って客が男娼の身元を引き受けるってことだ。金持ちの客を捕まえれば叶えられる可能性がある」 「へぇ……」 そんなことは、自分には関係ないと飛鳥は思った。 「分かったか?」と問う和音に、取り敢えず飛鳥は頷く。 「さて、ここからは客への奉仕についただ」 そう言って和音は距離を詰めてくる。 それと同時に、飛鳥の心臓の鼓動が高鳴る。 男女問わず、こういったことは経験がないのだから。 また、この男だからというのも理由だ。 和音は「じゃ、始めるぞ」と言って、飛鳥の着物の間に手を差し入れ股間に触れてきた。 「い、いきなり何するんだ!」 飛鳥は思わず抵抗する。 「待て。これは大事なことだろう。この技ができなくてはここで生きていけないぞ?」 しかし、その前にもっと口付けなどやることがあるのではないか。 初心な飛鳥にだってそれくらい分かる。 「いいから。俺がやるのをしっかり見ておけ。お前もやらなきゃいけないんだからな」 そう言うと、和音は飛鳥のものを手に握った。 「お前、可愛い顔して上等なもんもってるじゃないか」 「そんなこと言うな!」 「まぁいい。優しく扱くんだぞ?客が気持ち良くなるようにな。自分がどうされれば気持ち良いか考えてやるのもいいかもな」 和音は緩く飛鳥のものを扱いていく。 「あっ……」 思わず飛鳥の声が漏れた。 今まで味わったことのない、体が疼くような感覚。 これが感じるということなのだろうか。 次第に飛鳥の身体が熱くなってきて、体の中心が芯を持ったようになってくる。 「どうだ、気持ちいいだろう?」 そう尋ねられても、飛鳥は必死に耐えるしかなかった。 すると、和音の手の速度が速まっていく。 それに伴い、飛鳥の呼吸も荒くなってきた。 飛鳥のものを扱く手は、先端までも弄ったりする。 それでまた飛鳥は淫らな声を上げる。 「もう少しだな」 徐々に飛鳥の先端からは白濁の汁が出てきた。 自分で慰めたことはあっても、人に触れられたことなどなかったその場所。 飛鳥はあっという間に絶頂へと導かれてしまったのだ。 「俺の技、気持ち良かっただろ?お前も覚えたか?」 「……」 恥ずかしさのあまり、飛鳥は声も出ない。 「今度は、お前がやってみろ」 和音はこれまでも数多の男たちを相手してきたのだろう。 初対面の男とこんなことをするのは、大した意味はないのかもしれない。 「ほら」と、和音は着物の前をくつろげると、飛鳥の手を取り自分のものに触れさせた。

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