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第7話 最高の彼氏

なぁ、聞いて? 俺さバイトでちょっとへまって、それで残業する事になって。 それが終わって、ヘトヘトで家に帰ったんだ。 家に着いたら、俺の分の飯にはラップが掛かってて、風呂も沸かしてあった。 で、千秋が開口一番。 「お前、最近頑張りすぎだよ」 って。 「大丈夫」 って答えたのに、 「大丈夫な人は、そんな顔しない」 って笑われて。 気づいたら、千秋の膝の上に座らされてた。 「何すんだよ」 「いいから」 千秋のやつ、優しく俺の頭を撫でんの。 やめろよ、って言葉が喉元まで来て止めた。 だって、分かるよな? 本当に疲れてやられてる時って。 彼氏に優しくされるの。 マジ心地良くて。 嫌がる理由なんてない。 千秋、俺の首筋に顔を埋めて。 「俺は、ずっとお前の側にいるから」 だって。 何それ。 どれだけ溺愛だよ。 イケメンだよ。 俺は、なぜか出てきた涙を小指で拭い、 「……大丈夫。平気」 っと、何とか口にした。 千秋は、優しく微笑む。 俺はパンツごとペロンと脱がされる。 千秋はちんぽを取り出し、すでに熱く反り上がったそれを、俺の後ろにピッタリと合わせた。 「ちょ、お前……」 「いいから、少しくらい甘えて」 耳元で囁く甘く低い声。 俺の抵抗力を奪う。 「……入れるね」 ちんぽの先端がメキメキと入口を押し広げ、一気挿入されていく。 「……っ、あっ、やば」 熱くて太くて硬くて。 身体の芯がびくびく震える。 その間にも囁く。 甘い声。 「今日はよく頑張ったね」 なんて言われたら、もう駄目だよな。 根元までしっかりと埋められ、雄膣を熱く押し広げられる。 なのに。 俺が少し安心したところで、千秋のもう片方の手が俺の髪をゆっくりすくう。 頭を撫でる手。 すごく優しく。 一方で、腰をがっちりと掴んで、抜き差しし始める。 「……お前な。頭撫でんのか、セックスすんのか、どっちかにしろよ」 って言ったら、 「ん?」 って、いつも通り穏やかな声。 スッとボケやがって。 俺がどっちも好きなの。 知り尽くして。 ずるい。 なのに、声も撫でる手も優しいくせに、俺の弱いところだけは全然逃がす気がない。 奥の弱いところを狙いながら、同時に前立腺をしっかりと探ってくる。 俺が身体を強張らせると、すぐに頭を撫でて、 「大丈夫。急がないから」 って。 それから、俺の呼吸を確かめるみたいに少しずつ深くしていく。 一度進んで、止まる。 俺が息を吐けるようになるまで待って。 また少し。 腰を沈めて、さらに奥まで突いてくる。 その間ずっと、髪を撫でたり、頬に触れたりしてくれる。 「気持ちいい?」 って聞かれて。 恥ずかしくて黙ったら、 「正直に言って」 って耳元で囁かれる。 怒ってるわけでもない。 むしろ優しい。 だから余計に逃げられない。 「……気持ち、いい」 って答えたら、 「うん。偉い」 なんて言って、また頭を撫でる。 その直後、触れ方が少し変わった。 腰の動きが少し強くなり、前立腺をぐりぐりと抉るように角度を変える。 身体の奥で、急に力が抜ける。 「……っ」 声が漏れた。 千秋は白々しく尋ねる。 「ここかな?」 「……知るかよ」 「そう?」 もう一度。 ずんと深く突かれる。 今度ははっきり身体が跳ねた。 「やっぱり、ここだ」 って。 声は相変わらず穏やかなのに、もうそこを逃してくれない。 何度も同じところを擦られて、だんだん声を抑えられなくなる。 「ちょっと……待って……」 千秋は何も言わず、腰の動きをゆるめる。 髪を撫でて、頬に口づける。 息が整うまで。 なのに、俺の身体はもっと欲しいって勝手に千秋を追う。 「……もう、無理」 「うん」 「気持ちいいの……我慢できない……いく……いっちゃう……」 って泣きながら言ったら、千秋が少しだけ笑う。 「……我慢しなくていいよ」 その言い方があまりに優しくて。 そこからは腰の動きが加速。 浅いところから最奥までの深い激しいピストン。 気持ちいいという感覚でさえ麻痺。 「……好きだよ。愛してる……」 耳元で低い声。 それがトリガーとなって、制御不能な快感が体をめぐる。 そして、とどめの強烈な突き上げ。 「……っ、いく」 アナルの奥から背筋に電撃が走って。 脳汁がドバドバ出て。 頭の中、真っ白。 ふわふわして気持ちいい。 俺のちんぽはもう制御不能で白濁がびゅくびゅくと飛び散る。 同時に千秋も中でびくびくと脈打ち、熱い精液をどぷどぷと注ぎ込んでくる。 ああ、これって。 すげぇ、幸せ。 結局、千秋の肩にしがみついたまま、全部任せてしまった。 落ち着いたあとも、千秋は俺を膝から降ろさない。 繋がったまま、精液がとろとろと溢れ出すのも構わず。 背中をゆっくり撫でながら、 「もう少し、このままでいようか」 って。 「……もう、終わってんだろ」 って言ったら、 「知ってる」 って笑う。 それから抱く腕を少しだけ強くして、 「だから今は、何も考えなくていい」 って。 その一言で、なんか全部ほどけた。 バイトでへまった事も。 残業で疲れた事も。 俺ってダメ人間かもって思った事も。 全部まとめて、大丈夫。 そう認められた気がした。 俺も千秋の胸に顔を埋めて、 「……もう少しだけ」 って言った。 そしたらまた、 「うん」 って頭を撫でてくれる。 身体の中に残る千秋の熱を感じながら。 こいつ、ちょっと頼りないし。 甘え坊だし。 酒弱いし。 見栄っ張りだし。 洗濯物の畳み方だけ妙に几帳面だし。 俺の好きな飲み物は切らさないし。 俺と一緒にいくの好きだし。 なんかずるいし。 でも。 ……こういう彼氏って……最高だよな? ** なぁ、聞いて? 俺の彼氏がさ… 〜抱かれるたび、彼氏の好きが増えていく〜 (完)

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