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第1話 言えないだけ
ねぇ、聞いて?
俺の彼氏。
冬馬っていうんだけど。
見た目、すごく大人しいんだ。
アパレルの販売員やってて。
仕事中は丁寧で愛想もいい。
何を言われても落ち着いてるし。
ちょっとやそっとじゃ顔にも出さない。
でも、二人きりになると少し違う。
俺がちょっと意地悪に触ったり、からかったりすると嫌そうな顔する。
でも、どこか嬉しそうなんだよ。
どういう子なんだろう?
最初は、ツンデレなのかなって思ってた。
こないだなんだけど……
****
冬馬は、普段は何されても平気そうな顔するんだよ。
その日もそうだった。
俺がゆっくりと冬馬の腰に手を滑らせ。
ズボンの中に指を潜り込ませていく。
すでに少し熱を帯びた肌をなぞる。
下着の端をずらし、指先でその入り口を優しく撫で回す。
柔らかい部分をゆっくりと広げていくように。
円を描くように触れてやった。
「そんな澄ました顔してるくせに、身体はずいぶん正直だな、冬馬」
耳元で低く囁いてやる。
冬馬は黙る。
反論くらいすればいいのに。
耳だけが真っ赤に染まっていく。
可愛いよね。
それでも余裕があるふりをしてる。
だから、焦らさず、少しずつ深く触れていく。
唾を指にたっぷりと絡ませて。
ぬるりと入り口を押し広げる。
中はもうほんのり湿り始めていて。
熱い粘膜が指を歓迎するように絡みついてくる。
一本目をゆっくりと沈めていく。
内壁がきゅうっと締め付けてくる感触。
丁寧に広げる。
奥の敏感な一点を探るように指を曲げた。
その瞬間だけ、
「……くっ」
って、小さく息を詰めるんだ。
すぐ何事もなかったみたいな顔。
だけど、さっきより呼吸が明らかに速い。
胸が上下して、唇がわずかに開いている。
こういうところ、分かりやすい。
だから、冬馬が特に弱いところを知ってる俺としては、見逃すわけないよね。
指を二本に増やし、ゆっくりと抜き差し。
前立腺をくすぐるように刺激する。
そこを確かめるみたいに、もう一度同じ場所を執拗に擦る。
するとまた身体がびくっと跳ねた。
「ここ?」
って聞いたら、
「……違う」
って。
でも声、全然いつもの調子じゃない。
掠れて、甘く、震えている。
俺がもう一度同じところを狙う。
今度は堪えきれなくなったみたいに、
「あ……」
って声が漏れた。
「違うんじゃなかった?」
そう言ったら、冬馬は俺を睨む。
なのに、離れようとはしない。
むしろ俺の服をぎゅっと掴んでくる。
指の関節が白くなるほど強く。
だから少しだけ意地悪。
冬馬が反応するところを丁寧に追いかける。
指の腹で前立腺を押し潰すように刺激。
腰を少し浮かせて、すでに硬く勃起したちんぽを入り口に押し当てる。
ぬるりとした熱が先端を包み込み、ゆっくりと沈めていく。
びくっと身体が跳ねる。
奥まで埋まった瞬間、きつく締め付けてくる。
熱い内壁が脈打つように収縮。
根元まで飲み込んでくる感触。
「んっ……」
腰を引いて、また深く突き入れる。
角度を少し変えて、前立腺を的確に抉るように腰を動かす。
今度は堪えきれなくて、甘い吐息が連続で漏れる。
「あ……あっ……」
中が熱く脈打って、ちんぽを締め付けてくる。
だから少し意地悪して、そこばっかり狙ってやる。
ずんずんと前立腺を連続で突き上げる。
毎度、奥を抉るたびに内壁がきゅうきゅうと痙攣。
熱い蜜が絡みついてくる。
するととうとう、
「やめ……」
って言いかけて。
俺は一度、動きを止めた。
冬馬はしばらく黙っていた。
顔を真っ赤にしたまま、俺の服を掴んでる。
呼吸は荒く、目元はすでに潤んでいる。
それから。
「……気持ちいいの、止まらない……」
って。
ほんと、小さな声で言うんだ。
その瞬間。
さっきまで頑張って作ってた澄ました顔が、一気に崩れる。
目元を潤ませて、俺にしがみついて。
腰がびくびくと跳ね、アナルがきゅんきゅんと収縮する。
甘い声を抑えきれずに漏れる。
それでもまだ何か言いたそうなのに言えない顔をしてる。
俺は腰を深く押し込む。
そして、奥でびくびくと脈打つちんぽから、熱い精液をどっぷりと注ぎ込んだ。
白濁が溢れ出し、太ももを伝ってとろとろと落ちていく。
中が収縮するたびに、熱いものがさらに奥へ押し込まれていく感触。
最後にはすっかり力が抜けて、俺の肩に顔を伏せたまま、しばらく動かなかった。
だから背中を撫でてやった。
少し落ち着いてから、
「冬馬」
って呼んでも、顔を見せない。
「嫌われた?」
って聞いたら、
「……嫌い」
って即答。
相変わらずだよね。
でも中はまだ熱く締め付けたまま。
精液がぬるりと溢れる感じがする。
「そっか。じゃあ離れる?」
わざと身体を少し引こうとしたら。
今度は冬馬のほうから、慌てたみたいに俺の服を掴んだ。
腰を自ら押し付けてきて、まだ半勃ちのちんぽを奥まで飲み込むように。
「……誰が終わりって言った、お前」
って。
「嫌いなのに?」
そう聞いたら、また睨まれた。
でも、手は離さない。
むしろ自分からこっちへ寄ってきて。
しばらく迷って。
何度か口を開きかけて。
それから、ほんの小さな声で、
「もう少し……して」
って言ったんだ。
矛盾した言葉を吐きながら、嬉しそうに中を締め付けてくる。
熱い内壁が、また欲しくてたまらないって訴えてくるみたいに収縮する。
俺、そのとき初めて気づいた。
冬馬って、別にただ意地を張ってるわけじゃない。
自分から「欲しい」って言うことが、たぶん、ものすごく恥ずかしいんだ。
だから「嫌い」って言う。
「違う」って言う。
俺が離れようとすると掴む。
そんなふうに遠回りしないと、自分の欲しいものを口にできない。
「もう少し」
たったそれだけ。
でも冬馬にとっては、きっと、すごく勇気のいる言葉だった。
そう思ったらさ。
なんか、たまらなく嬉しくなった。
俺に言ってくれたんだ、って。
俺になら、少しだけ欲張ってもいいって思ってくれたんだ、って。
だから笑って、
「分かった」
って抱き寄せた。
そしたら冬馬、俺の胸に顔を押しつけながら、
「……笑うな」
って。
「笑ってないよ」
「笑ってる」
「嬉しいだけ」
そう言ったら、冬馬はしばらく黙って。
それから、俺の服を掴む手に少しだけ力を込めた。
中がまた熱く脈打ち始めて、ゆっくりと腰を動かすと、甘い声がまた漏れ始める。
たぶん俺は、このときからなんだと思う。
冬馬の知らない顔を見つけるたび、もっと知りたくなったの。
次はどんなことを恥ずかしがるんだろう。
何を我慢してるんだろう。
俺にだけ、どこまで見せてくれるんだろう。
そういうのを一つずつ知っていけるのが、なんか、すごく嬉しいんだ。
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