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第1話

神様なんて居ない。とは、限らない。 何も知らなかった時代は、きっと、人が神様に見えた。 今現在、神様と語られる超越した能力を持っているそれは、多くが人型をしている。 人に助けてもらった人が、人を神様と崇めたのが、その噂の始まりなのかもしれない。 「・・・」 “神様がした事”と言うものは、その時点で理解する事を放棄している。 俺は、神様なんて居ない。とは、限らない。 そう思っているが、それは、ただ、知能が足らない、その言い訳が語尾に付いているだけだ。 もう、諦めてしまった結果が、分からないに、落ち着く種になる。 「・・・」 今は、朝、九時頃。 午前の、白い、太陽光が、窓辺から差し込む、ベッドの上で。 先に目を覚まして、上体を起こしている俺の傍では、艶のある、よく手入れされた長髪の、白い肌をした、女が、すやすやと、心地よさそうに眠っている。 「・・・はぁ」 何となく、その髪に触れて、丸いその後頭部を撫でた。 「・・・」 男は、女と結ばれる為にある。 俺は、今は、そう思っているけれど。 人工授精がなんだ、と、医学が進歩しているのも事実で。 なら、男が、男と結ばれようが、それに協力していたなら、平気なのかなとか。 子は、親の顔が気になるのか、血縁に、何らかの執着心があったりするのか、とか。 俺には、分からないから、こうして、安定の道を選んだ。 「・・・」 この女の事は、好きだ。 可愛いから。優しいから。 俺の事を考えてくれるから。 俺も、女の事を考えるし、優しくするし、このまま、結婚すんのかなって思ったりもする。 「・・・」 昔、付き合ってた男は、俺より先に、女を見つけて、結婚して、今は、子供も居るらしい。 仕事熱心なそいつと、家事に育児に、スキマバイトもしながら、母親をしているその女。 お似合いだ、なんて、言いたくないのが本音ではあるけれど、多分、俺とその男が結婚していたら、駄目になっていたかもしれない。 俺は、救われても、男は、救われなかっただろう。 「・・・」 俺が、周りの人間に、よく、言われてた言葉が、自己中。 その次に、よく、言われてた言葉が、不真面目。 そして、卑屈に、根暗。 最悪だった当事を助けてくれた訳なのだから、 「・・・・・・はぁ」 後悔は、無いけど。

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