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第35話
「……」
天井の、LED照明の、所辺りを見つめている。
「……」
ベッドの上に仰向けになって、腕を枕にして、暫く。
今日は、浅井が、静かにしている。
いつもなら、誰彼と電話している声が届くと言うのに、珍しい時もあるもんだ。
「……」
美智留は、どうしているだろう。
そう言えば、帰り際、夜からバイトだって言っていた。
じゃあ、今は、…。
二十時。
まだ、働いてるか。とか。
「……はーあ。」
暇だなぁ。
中学の時は、どうしてたんだっけ。
いつも一人だった気がするけど、暇を感じると言うより、気休みになっていたんだよな。この時間が。
「……」
定食屋か。
行ってやろうかな。
思えば、瞼が開く。
多分、俺は、まだ、美智留と遊びたい。
だから、起き上がって、寝巻きのジャージのまま、
「……、」
財布と携帯を手にして、その定食屋に徒歩で向かう。
「……」
田んぼ道では、もう、カエルがゲコゲコと鳴いている。
梅雨時だから、少し、じめっとしている空気が、半袖Tシャツの口から伸びている俺の腕や顔によく伝わる。
ストレスでも感じていれば、それが、鬱陶しく思ったりするのだろうけれど、今は、足取りが軽く、つい、微笑んでもしまっている。
「…」
さっき居た大型スーパーマーケットとは、反対側。
花見の名所を左折して、大きな交差点を右折したらある。そこ。
あんまり行ったことがないから、美智留に聞いたその店名を携帯で調べて、経路案内を付けて歩く。
「……」
夜のこの辺りは、道が暗い。
それとなく建てられている街灯の数は、知れている。
俺は、男だから平気だけど、女の子が一人歩きするには、少し不安だ。
「……、」
いや。
「……」
そう言えば、この辺で起きた、事件という事件は、あまり知らないから、なら、多分、そんな心配は、しなくても、大丈夫なのかもしれない。とか。
「……。」
結局、気にしない方向に落ち着いて、つい、微笑んで、しまったり。
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