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第4話
私の身体は既に快楽を求め腰が揺れる。水瀬は口角を上げ見下ろす。
「名前を呼んでください」
「みな……せ」
「渉です」
訂正されるのとほぼ同じくらいに指は抜かれた。
「欲しいでしょ?」
水瀬はズボンを脱ぐと大きく反り勃ったそれを私に見せ、足を開いた。
「今あげますから」
硬いモノが宛がわれた瞬間、グイっと内部を押し上げる。
「くっ……あっ……ぁぁあ」
奥深く突き立てられたそれは休むことなく律動に変わる。私は水瀬に引き寄せられただただ喘ぐ事しか出来ない。
「あん……ぁぁあん……はぁあ」
「隼人さん愛してます」
律動は徐々にペースを上げていく。抱かれながら甘い告白。私は快楽の波に飲まれていた。
「みな……せ…あっ……はぁああ」
「渉です」
「わた……るっぁぁ」
名を呼ぶと水瀬は一瞬微笑んで激しく内部を犯し始める。私は振り落とされぬよう無意識に水瀬の背中に手を回した。
「渉……ひぁああ」
「気持ちいいでしょ……はぁ……くっ」
水瀬の顔が快楽に歪む。僅かな意識の中でそれを感じ、耳元で荒い呼吸を聞いているともう私は水瀬の言いなりだった。
「ぁぁ……はぁあ……もっと」
薬の所為だったとしても自ら求めるような言葉を口にするとは我ながら情けない。
「ここでしょ」
水瀬はそう言って私の弱点を何度も突き立てた。
「あああ……ひぁああ」
後ろを突かれ長い指で前を扱く。動く度ソファは乾いた音を立て、合わさった肌は濡れた音を立てた。
「ああ……イく……ぁぁあ」
「いいですよ何度でもイかせてあげます」
私は目の前がパチパチと光るのを感じながら二度目の白濁を吐き出す。瞬間内部はキュッと締まって奥深くに熱いモノが広がった。水瀬が達したのだと一拍ほど置いて気づく。だが薬は容赦なく私を襲い、二度目だと言うのに直ぐに勃ちあがり、内部の中のモノも大きくなるのが
手に取るように分かった。それから何度となく私は水瀬に抱かれ達した。
「もう……ぁぁあああ」
幾度目かの絶頂。限界だった。私が自分の腹に白濁を吐き出すと内部には熱いモノが広がる。その瞬間私の意識は途絶えた。
遠くの方で名前を呼ばれた気がしたが反応出来る訳もなく、私は深い奥底に意識を眠らせた。
「隼人さん、隼人さん」
どれくらいそうだったのかは分からないが、水瀬が私を呼ぶ声で重たい瞼を開けた。
「隼人さん」
目の前に浮かび上がる水瀬の顔。私は抱きしめられていた。鉛のような身体はビクともしない。
「愛してます」
今日は何度目か……。私はどう応えればいい。水瀬が優秀な秘書なのは百も承知。いないと困り果てるのも事実。
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