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第1話 思いがけず課長をお持ち帰り?!

 俺は人事部平社員、連堂慎一(れんどう しんいち)24歳。  自他共に認めるバイで、のらりくらりと仕事しながら気持ちいい事を追い求めている快楽主義者だ。  好みのタイプなら女の子とするのも好きだし、男とするのも好きなバリタチ。    気持ち良ければすべて良し!  後腐れないのが一番なので特定の相手は作らず、飲みに行って良い雰囲気になればワンナイトを繰り返す日々だった。  まだ年齢も若いんだし社会に出たばかりなので、固い付き合いはごめんだ。  幸い見た目も良いので、相手に困ったことはない。  そんな俺にも今、非常に気になっている人物がいる。  それは人事部での上司、中込遼(なかごめ りょう)課長だ。  28歳にして人事部の課長に上り詰め、誰もが認める黒髪眼鏡イケメン。  周りからは口数が少ないので怖いとか、仕事に厳しいのでとっつきにくいとか色々言われて怖がられている。  「おい、この資料は誰が作成した?」  「あ、俺です」  課長キター!!  相変わらず無表情だし仕事のこと以外考えていなさそうだけど、そこがいいんだよね。  そういう人間をぐちゃぐちゃにしてやりたいっていうか、スーツの中を暴いて後ろをトロトロにしてやりたいっていうか——。  目の前の上司を頭の中で犯していく。  『課長の雌穴、すっごいもの欲しそうにヒクついてますけど』  『は……あぁっ……いじわるしないでっ』  自身の白濁なのかローションなのか、愛液まみれの穴に俺の指がすでに三本も入るくらい柔らかくなっている課長。  たまらね——!    『どうしてほしいか言ってくれないと。 俺、分からないんですよね~』  『……っ! ……ぃれて…………お前のガチガチのソレ、僕の雌穴に挿入れてぇ』  わざわざ自分の指で後ろの穴を開いておねだりしてくる課長……すごくイイ!!  そんな展開になんないかな——……幸せな妄想をする俺を妄想の中で犯されていた相手が、一気に現実に引き戻してくる。  「……ぃ。 ……おい、連堂!」  「はっ! はい、課長!」  「まったく……弛んでるぞ。 しっかり業務を遂行しろ」  「はいはい」  「はい、は1回でいい!」  「はーい」  俺の返事にため息を吐き、課長は自分の席へと戻っていった。  きっと頭の中は「こんな奴を相手にしても時間の無駄だ」と思っているに違いない。  顔に出すぎなんだよな~~そんなところも分かりやすくてイイんだけど。  朝から眼鏡イケメンを拝めてラッキーだった。  周りは怒鳴られている俺を心配し、席に戻ると隣の席に座る同期の佳奈ちゃんが声をかけてくる。  「慎一くん、よく課長相手にそんな返事できるね……怖くないの?」  「んー? 全然! むしろイケメンが顔を歪めているのって、何か良いんだよね」  「そういうもの?」  「そういうもんよ。 俺は課長嫌いじゃないし、むしろ好きな方だから」  「慎一くんには勝てる気がしない……」  「ははっ」  まぁ変わってるという自覚はある。  とにかく今は課長のスーツの中を拝みたい。  なぜかと言うと……中込課長は鍛えられた肉体美を持っているに違いないからだ!  スーツの上からでも分かる分厚い胸板に、スラリとした脚。  何よりスーツの上着を脱いでシャツだけになった時に本領を発揮する。  パツパツのシャツからのぞく胸筋は思わず顔を埋めてしまいたくなる。  でもそんなにシャツが張り付いているのに、乳首がまったく見えないというのが喫緊の疑問だった。  なんで見えないんだ?  どんな乳首してるんだろう……もしや陥没なのでは?!  ああ……課長の肉体を拝みたい…………どうやったらワンナイトできるだろうか。  仕事をしながらもそんな事ばかり考えている俺の耳に、突如他の社員の声が聞こえてくる。  「今週の金曜日は人事部新入社員歓迎会があるので、なるべく出席してくださーい!」    歓迎会か……ダル。  誰かお持ち帰りしたいところだけど、社内の人間は面倒なことになると危険なので手を出さないようにしている。  そんな俺が社内の人間が気になって仕方ないのだから、中込課長の魅力は凄いということなのだろう。  でも課長と飲める数少ないチャンスだし、出席するか。    そうして出席した歓迎会。  見事課長の隣りゲット——!!  「課長! いっぱい飲みましょうね~~」  「お前、もう酔ってるのか?」  「全然! もともとこんな感じですので」  「そうだったな。 お前も私の隣りで残念だろう。 他の女性社員のところに行った方がいいぞ」  ん……? これは行ってほしくないという意味と取っていいのか?  どういう意図で言ったのか分からなかったけど、隣りをゲット出来て歓喜していた俺は、そのままを伝えた。  「全然残念じゃありませんよ。 むしろ喜んでます!」  「喜ぶ? バカな……なぜだ?」  「だって課長のこと好きですし」  「は……?」  課長の肉体が、だけど。  でもめちゃくちゃ混乱した表情が可愛い。  やっぱりこの人、無表情なんじゃなくて誤解されやすい人なのかも。  「そのままです。 なので一緒に飲みましょう~!」  勢いに任せて無理やり乾杯をすると、まだ酒を飲んでもいないのに顔を真っ赤にしている課長が目に飛び込んでくる。  なにこの子……ヤバかわ……っ。  俺もお酒飲んでいないのに、心臓がうるさい。  顔が熱い……落ち着かない気持ちを誤魔化すようにグラスの中の酒を煽る。

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