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第1話
日曜日の午前十時。
僕、宮前 真雪(みやまえまさゆき)は趣味である登山を楽しんでいた。
植物好きが高じ、大学院で植物の研究をしている僕にとって、登山は苦手な人付き合いから解放される、至福のひとときだった。
今日登山した山は、何度か登ったことのある山だった。
いつもの登山。
少なくとも、家を出るまではそう思っていた。
出る直前、天気予報も確認した。
雨が降る可能性はあったけれど、泊まりで登る予定だったから、それほど気にしていなかった。
まさか、その日を境に、自分の知っている世界そのものがなくなってしまうなんて、僕は思いもしなかったんだ……。
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