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第11話

「そうだ、真雪、お主が持ってきたこの菓子、わしの茶と共に食べないか?」 そう言った大磯守様は、チョコレートが入った箱を手に持っていた。 「は、はい、良いですよ。大磯守様が良ければ……」 この時代、チョコレートってないのかな。 大磯守様、この菓子って言ってるし。 「そうと決まれば支度をさせる。真雪、ついて来い」 「あ、はい、分かりました……」 こうして、僕は大磯守様に案内され、お部屋から近い場所にあった茶室に移動していた。 「お主はここに座れ」 「はい」 お部屋とは違って、こじんまりとした場所。 そこでお茶を用意してくれる大磯守様の表情はとても穏やかで、綺麗だった。 声も、顔や身体つきも、明らかに男性なのに、綺麗だから、女の人じゃないかな、って思ってしまって、すごくドキドキしてしまう。 「出来たぞ、熱いから気をつけろ」 「あ、はい、ありがとうございます……」 綺麗なお花の絵の描かれた茶碗を受け取ると、大磯守様は僕にお茶の飲み方や所作について教えてくださった。 僕はそういうことを全く知らなかったから勉強になったのと同時に、お茶について話す大磯守様の顔が素敵で、ますますドキドキしてしまった。

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