12 / 57

第12話

「どうした?茶が熱いか?」 「あ、はい、そう、です……」 「そうか……」 不意に、大磯守様が僕との距離を詰め、左手を僕の太腿に置いた。 「ふふ、愛いな、お主は」 「!?!?!?」 僕が困惑していると、大磯守様はチョコレートの食べ方を聞いてきたので、僕は箱を開け、その中から包装紙に包まれたチョコレートをひとつ、取り出した。 「この紙は包み紙なので外して、中身を食べます」 「分かった」 僕の言う通りにしてくださる、大磯守様。 「ん、これは美味いな。甘くて口の中で溶けて…茶にも合う」 チョコレートを口にした後、お茶を飲んで、すごく嬉しそうな顔をされて、それも美しくて、僕は更にドキドキしてしまう。 「お主もやってみろ」 「は、はい……」 手はお茶を飲まれた時は離れたのに、すぐに僕の太腿の上に戻ってきていた。 僕はこのドキドキをなるべく意識しないようにしながら、チョコレートを食べ、続いてお茶を飲んだ。 甘いチョコレートと、ほろ苦いお茶の相性がすごく良くて、美味しかった。 「美味いだろう?」 「は、はい、美味しいです」 「ふふ、良き味だ」 「!?!?!?」 チョコレートもお茶もなくなってしまうと、大磯守様の手は太腿だけでなく、僕の頬にも触れてくる。 こんなこと、女の子にもされたことがほとんどない僕にとって、それはとても刺激的すぎた。

ともだちにシェアしよう!