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「今度はもう、絶対に逃がさないから──蛍(けい)」  薄闇のなか自分を見下ろしてくる義弟の顔は、声にこもる熱とは対照的に不思議なほど凪いでいた。  乱暴に組みしだかれながら、蛍は自分の愚かさを呪う。  どうしたらよかったのだろう。  どうすれば、俺たちは兄弟のままでいられた──?

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