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あの悪夢
ハヤトが話している事が初めは理解できませんでしたがハヤトは怖くない人だとは理解しました。
僕は旦那様が居ないと生きていけない。
「僕は旦那様の所に行きたいです。」
「今度、親父の墓に連れて行ってやる。」
「違います。」
僕は目から涙が溢れているのが分かりました。
何も知らないフリをして旦那様と肌を合わせて居た時は怖い夢を見なくて良かった。
けれど旦那様が居なくなってしまっては僕はまたあの悪夢に囚われてしまう。
僕が僕で無くなってしまう。
「俺ではダメなのか?」
ハヤトが僕の涙を優しく拭ってくれ頬に優しく唇を当ててくれました。
ハヤトが旦那様になってくれる?
「お前を抱くとかは出来ないが抱きしめたりはしてやれる。」
「抱きしめる・・・。」
「そうだ。俺は女が好きだ。男のお前を抱くとかは出来ない。」
抱きしめる。
誰かがそばに居てくれる?
旦那様と肌を合わせた日々は僕にとって大切だから旦那様の代わりに誰かをとか考えれない。
けれど旦那様がハヤトに僕の事を頼まれたという事は生きろと言われているんだと思ってしまった。
僕は生きていて良いのですか?
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