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制服

新しい制服に袖を通して鏡の前に立って見た。 「僕、ネクタイ結ぶの苦手なんだ。」 コンコン。 「はい。」 ドアをノックする音がしたから僕は慌て返事をした。 「制服出来たんだろ?ネクタイ大丈夫か?」 「あっ・・えへっ、無理みたい。」 「やっぱり・・・貸してみろ。」 「うん。」 颯斗君にネクタイを手渡すと慣れた手付きで颯斗君はネクタイを結んだ。 けど颯斗君が結んでも僕がネクタイを結ばないと困るんだけどね。 「ほらっ、このままネクタイ付けて此処を引くと締まるしこっちを引くと緩まるからネクタイを解いて結び直さなくて良いからコレで暫く我慢しろ。」 「うわぁ〜!ありがとう颯斗君!!」 「そうだ。夕食だから行くぞ!」 「うん。」 颯斗君は乱暴な口調だけど僕を気遣ってくれたりするから本当は優しい人だと思う。

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