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僕の記憶

外の世界を知らない僕が学校に行けるなんて思ってもみなかった。 雅という名前だけしかない僕。 颯斗君が色々と調べてくれて僕が誰か分かったのは1週間前の事だった。 僕の母親が颯斗君のお屋敷で侍女として働いてたという事と父親は僕が閉じ込められてから行方が分からないという。 母親は実家の両親と暮らしていてる。 生活費は僕を旦那様に預けたらこの先は全て面倒を見てくれると言われて僕を引き渡したらしい。 僕の名前は樫井雅(かしいみやび)。 僕の記憶が無いのは引き渡す前からだという。 母親の写真を見せられても知らない女性が笑ってるだけにしか見えなかった。

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