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だれ?

どこを走っているか分からなくて立ち止まると校舎から出ていて古びた建物の前に立っていた。 「どこだろ?」 周りを見渡せば樹々の隙間から遠くの方に校舎が見えていた。 校舎まで戻るのに10分位はかかるかな? 上履きのまま出て来てるしきっと颯斗君も心配してるかもしれない。 凛君は・・・どうかな? 『綺里』 綺里君を見つめて顔を赤らめながら笑う凛君を思い出してしまった。 「苦しいよ。」 この胸が苦しいのは何? 凛君の事を考えると胸が締め付けられて上手く息も出来ない感じになる。 「見つけた。」 僕の腕をギュッと掴んだ人は僕をその人の方へ向かせた。 「君は颯斗様の親戚なのか?」 「誰ですか?」 「俺が質問してるんだ。答えろよ。」 その男子生徒は鋭い目つきで颯斗君よりも体格が良くて僕は掴まれた腕がギシギシと音を立てる様に痛みを感じた。 怖い・・・。

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