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気になる

席に座り颯斗の席を見ると昨日の様にクラスメイトに囲まれて何か話しをしていた。 う〜んっ・・・気になる。 おいっ! 気安く俺の颯斗に触れてんじゃねぇ〜!! クソッ! こんなにも他の奴が颯斗に触れたり話しかけたりするのがムカつくなんて思いもしなかった。 「あっ!何して・・・。」 あまりにも颯斗の事に夢中になり過ぎていて凛が俺をガン見している事に気付いたのは声を出して呟いた時だった。 凛は首を傾げて不思議そうに俺を見ている。 バレたか? イヤイヤあんな少しの時間でバレるはずがない。 けれど凛の目は何かを言いたそうに俺を見ている。 「えっと・・・凛君。どうしたの?」 「ふんっ、少し気になる。」 バレたか? どうしたらいいんだ? この距離では颯斗にも知らせて相談はできないし動揺したりしたら雅の振る舞いが出来なくなる。 「気になる?」 「間違ったらごめん。」 「うん。大丈夫。」 「西園寺君と何かあったの?その・・・ゴニョゴニョ・・・・・。」 颯斗と喧嘩して怪我したとか思ってるのかな? 最後がゴニョゴニョ言っていて聞き取れないし凛の顔が真っ赤になってる。 「えっと、どうしてそう思うの?」 「へっ?あっ・・首に・・・。」 「首?」 凛は首に指差してより一層顔を赤くしている。 俺が思い当たるのは颯斗が虫除けと首筋に何かをしていたんだけれど? 何かあるのかな?

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