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大丈夫?

「ちょっと、雅!両手と足はどうしたの?あの後で何かされたの?」 「あっ・・・昨日はありがとう凛君。何もされてないよ。部屋で転んじゃって・・・颯斗・・君が僕の怪我を心配してるんだ。」 ちゃんと雅になれてる? 雅が凛に伝えたかった事は上手く言えたか? 凛は俺の顔を見てから颯斗の方に向いて何か言いたそうにしたけれど小さく溜息をついてニッコリと笑った。 「気をつけなきゃダメだよ。昨日は良いんだよ。気にしないで雅。それよりその手と足じゃあ大変だね。僕に出来る事があったら言ってね。」 「ありがとう凛君。」 最初、雅に話しかけてきた時は警戒したが凛の目を見ると分かる。 自然と親切に出来るんだ。 作り笑いや作った優しさではないと分かるのは凛からは嫌な感じがしないからだ。 上手く言えないけれど仕草や話し方から判断した。 「席に行こうよ。立ってると足が痛くなるよ。」 「うん。」 「ほらっ、カバン貸してよ。僕が運ぶからね。」 「悪いよ。このくらい持てるよ。」 「大丈夫?無理なら言ってよ雅。」 「ありがとう凛君。」 凛なら安心して雅を任せられると思えた。 いつか雅と代わらないといけないからちゃんとそれまでは凛と仲良くする。 けれど雅と代わるという事は・・・今は考えない! 颯斗との事だけを考えよう。

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