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第44話

「……ない……」 はい? 「『ない』って…」 智はプイッと顔を逸らして 「言葉通りだ。『ない』」 「だってお前…結婚してたなら、女にさせたことあるんじゃねーの? 付き合ってた男だっていただろうが。」 智は俺をキッと睨むと 「女とはヤッたことねーよ!未遂だ…女は抱けない。 周りから結婚急かされてさ、どうでもよくなって、見知ってる女は嫌だから、仕方なく見合い結婚したんだけど…新婚初夜で勃たなくて、それから何度か抱こうとしたけど1ミリもダメだったんだ! …まあ、それが直接の原因で離婚したんだけど。 男とは… 付き合った奴は何人かいたけど、セックスはできなかった。やっぱりダメだったんだ… 俺…EDかも……」 智は、『ヤバい、言ってしまった』 という顔をして、頬を朱に染めて視線を反らせる。 おい、なんだよ その顔。すっげー色っぽいじゃねーか。 え….前も後ろもどっちもバージン?まさか… ん?ということは… 「お前…まさかのDT…… でもお前、EDなわけねーぞ。今ガッチガチに勃ってたじゃん。 タラタラ美味そうな汁垂れ流して… そんで俺の口ん中にドクッっと出し…」 「うわーーっ、言わないでくれっ…恥ずかしすぎる…」 智はますます真っ赤になって両手で顔を覆う。 んー、かわいい。 その仕草、腰にクるっ。 「なにそれ?俺だけに反応したってこと? ということは…俺のこと特別に思ってるってことだよな? なあ、智、俺、自惚れていいか? お前も俺のこと愛してるって。」

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