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第79話

翔の指は的確に俺の感じるところを探り当て、執拗に弄りながらそこに舌を差し入れ俺を翻弄していく。 俺の身体は魚のように跳ね、汗が噴き出す。 「あぁっ、あっ、あんっ、はあっ、あっ」 灼熱の棒を受け入れて、またあの狂うような快感が襲ってくるのか…。 腹の奥で甘く疼くような、痺れるような『歓び』 淫らに喘ぎ、悶え、腰を振り、女のような甲高い声で啼いて、己の欲を吐き出す… 翔の低く唸るような声と滴る汗と雄臭いにおい… 一つになりたい。めちゃくちゃに突き上げてほしい。早く、早く。 もう、そのことしか頭に浮かばない。 振り返って懇願する。 「しょうっ、お願い…そこに…入れてっ…」 翔はハッとした顔で俺を見ると、にやりと笑って頬にキスしてくれた。 「お望みのままに…智、愛してるよ」 言い終わると指を引き抜き、青筋を立てた熱の塊を一気にねじ込んできた。 「あああーーーーーーーーーーっ!!!」 ずぶずぶと中に入ってくる翔そのものをギチギチと締め付け、俺の中は歓喜の声をあげて受け入れようとしている。

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