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第201話

早朝、俺達の朝食を準備した翔は、 「お二人によろしく言っといて。ごゆっくりって。 悪りぃけど、昼はなんか残りもん食ってくれ。 じゃあ、行ってくる。」 と、俺のおでこにキスを落として仕事に行ってしまった。 あの後、手早く片付けた翔は、散々キスをした後、俺を抱き込んで爆睡した。 いつも、いちゃこらくっ付いて構ってくるくせに、昨夜は酔いもあったのか、それ以上 手を出してこなかった。 いや、物足りない訳じゃない。 あれがないと寂しいなんて… 俺も相当飼いならされたもんだ。 そろそろ凛が起きてくる時間だな。 身支度を整えキッチンへ行くと、いつ食べてもいいように四人分用意されていた。 相変わらずマメな奴。 自分も睡眠不足だろうに。 ストイックで甘えん坊で男らしくて。 サイコーに料理上手で誰にでも気配りをする。 超絶スケベで、俺を好き過ぎる男。 あー、朝から翔のこと考えてたら、なんか… 身体の奥が疼いて、触られてもいないのに乳◯がビリビリしてきた。 うっ、ヤバすぎる。 落ち着こう、ひとまず落ち着こう。 深呼吸していると、凛がやってきた。 「さーとーしぃー、おはようー!」 「おっ、凛、おはよう。 日向さんと瑞季君、お泊りしたから、朝飯一緒に食べるぞ!」 「わーい!ほんと?やったぁー! ひなくん と みーくん、いっしょだぁーー!」

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