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第203話

「ねぇ、さとし、おともだちふえて、うれしいねぇ! りん、おはなもらってうれしいよ!」 「うん、そうだな。うれしいな。 さあ、天気もいいし、翔が帰ってくるまでに洗濯と掃除と…たまには俺達で晩飯作ろうか!?」 「うん!りんもおてつだいする!」 そうと決まれば… 俺は手際よくシーツやカバーを外して、ガンガン洗濯機に放り込んでいく。 回している間に掃除機をかけ、凛と一緒に拭き掃除。瑞季君達が来る前に粗方しといたから楽チンだな。 あー、スッキリする。 キッチンも…うわっ、メッチャ綺麗じゃん。 さすが翔。自分のテリトリーは死守してんな。 トイレ、バスルーム…昨日やってるから、ザッとするだけでオッケー。 主夫は働き者だ。 お昼は…残りご飯でチャーハンでもしよう。 夜は、なにがいいかな。凛に聞いても『おむらいす!』になるから凛には聞かないぞ。 俺の得意な餃子にでもするか。後で足りない物、凛と買い物に行ってこよう。 翔に、ラ◯ンしなくちゃ。『買い物してこなくていいよ』って。 なにか気付くかな、喜んでくれるかな。 翔のビックリする顔を想像すると、なんだかワクワクしてきた。

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